2010年6月22日火曜日

戸籍の話,手形の連続・・・ググる日本語を使いながら思いついた。

戸籍の話,手形の連続・・・ググる日本語を使いながら思いついた。
[ 弁護士の仕事:一般民事 ]

Last updated 2010.03.19 18:34:55
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201003190001/



日本語変換能力は,

私たちの場合は,結局,法律用語も含めた書面を書けるかで決まります。

時には,自主規制用語も書かないといけませんが,google IME(この名前をつけて欲しい,長いので,以下「ググる日本語」という)は,その点は,心配ないようです。



共同訴訟的補助参加!

最二小平成〇〇年○月○日判決(判タ○号○頁)

おおー! 判タで,いきなりでるとは・・・。


法律用語も,いけます。





ATOKでも問題となっていますが,問題は,人名ですね。

戸籍は,手書きの時代によくあったそうですが,

絶対「、」がつかない漢字に「、」がついていたり,

伸ばしたりはねたりが,まっすぐだったり曲がっていたりする漢字 (西の2画目3画目が下までまっすぐとか)

本来上が長いのに,下が長い漢字(吉が下が長いとか)

「藤」の草冠の間が抜けてたりする漢字など

辞書にない漢字の名前の方がおられます。


そうでなくても,

斉藤の「斉」は,星の数ほど数があったり,

登録漢字でない人も多くみられます。



ちなみに,戸籍は今は現在事項登録証明書というように呼び名が変わり,その際に,登録漢字でない方を普通の漢字にしてしまう方もいるようです(ここは,どういう経過でなったかは私は知りませんが,以前の除籍から新しいのになっていることがあります)。

伝統の姓を変えないのを好まない方は気をつけないといけません。





外字を登録するのも面倒くさい場合は,大体手書きです。数が多くなければ,そのほうが早かったりします。



あまり法律から離れても仕方が無いので・・・。



契約に,

実は,「齋藤道三」だが,「斉藤道三」と書いた場合,人が違う!

といって,責任を免れるかですが,

法律的にいえば,通常は,これは無理です。

通称を自分の氏名として書いても,その人が自分の意思に基づいて書けば良いということになります。

極端なことをいえば,「斎藤道三」が,「織田信長」と書いても,自筆すれば,責任があるということになります。



時々,このようなケチ(俺はこの字の名前ではない!)

をつける人がいますが,法律的には,通らない話です。






ただ,特殊な例として,手形があります。

手形の連続という問題があって,原則手形金を請求するには,形式的・外形的に,要するに,見た目で同じとされなければなりません。

斉藤道三→斉藤道三

と見た目でつながっていなければなりません。



同一性は,解釈の問題ですので,

斉藤道三→齋藤道三

となっている場合は,解釈として同じとされるかもしれません。



しかし,斉藤道三という人に,手形を渡して(つまり,被裏書人欄に,斉藤道三と書いて),斉藤道三が,「織田信長」と書いた場合には,

つまり,

斉藤道三→織田信長

となっている場合には,
  
裏書の連続がないとされます。



斉藤道三→さいとうどうざん

でも,裏書きの連続がないとされます。

西藤道山

かもしれませんし,見た目も違いますので。



法律的には面白い論点なのですが,

実際は結構シビアな問題になってきます。



なお,

裏書人   斉藤道三

被裏書人   白紙

裏書人   織田信長

という場合には,白地権の補充権限が問題となります。

補充権限があれば,白紙の部分に,織田信長と記載ができるので,

  裏書が連続している

ということになります。

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H22.6.22現在のコメント

余談ですが,googleは,
ググる
という言葉を認めておりません。

理由は,普通名称化
するからということです。

普通名称化すると,
商標としての使用がされても
侵害とならない場合が出てきます。

実に知財の話なので,
この回は,
「ITC法:知財」
に分類しておきます。
(恣意的な分類ではない!と思う)
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