2012年6月25日月曜日

自筆署名の比較

また,興味深いものがあがっています。

誰のどんなものとはいいませんが(・・・),署名の比較をしているものがあります。

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まず,前提として,署名の位置づけですが,署名は,極めて個性的なものですので,例えば,契約書に,署名を書けば,その契約書の内容を含めて理解して署名した,つまり,契約書に合意した
と取られるのが普通です(難しい法律理論はふっ飛ばしました)。手紙であれば,本人がその内容どおりに書いたということになります。

署名と印鑑との関係については,前に書きました。
参考リンク
署名押印する前に…契約の基礎知識


さて,どんなときに,署名の比較が必要になるかですが,
ある書面に署名があったばあい,これは,偽造だ!という場合が典型です。

極端なことをいえば,全文自筆であれば,署名などなくても,その人が書いたものというものが立証できれば,その内容通りに,本人が書いたということができます。
それなので,(全文自筆の)書面の内容どおりでない!と主張するばあいは,署名だけを否定してもダメです。


内容についての筆跡も違う!
といわなければなりません。




ま,それはともかく,署名の比較というのは,裁判でも結構問題になります。いわゆる筆跡鑑定というのは,裁判所が正式な鑑定としては,あまりしないようにおもいます。
どちらかというと,私的な鑑定書を出すか,代理人同士が,これは,誰々の筆跡だ!いや違う!というやり取りをするのが普通という感触です。


やり方としては,一応,筆跡が同一か否かは,日本はかなり歴史があります。止めが,ハネが・・・色々です。
筆跡が同一か否かは,材料が多いほどよくやり取りができます。署名だけではなく,署名以外の部分,その他の自筆文書があればあるほど,やり取りは充実します。

よくあるのが,委任状の署名です(印鑑の同一性もこれでやったりする)。

あまり,署名だけの比較をしても分からないということも多いですが,一応,中立的に検討してみます。



http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/7d/d1f13b76b024bf22a3568118e4e0f697.jpg


「小」
これは似ているとおもう。
最初の一点が,内向きに入っている。
二画目が,やや斜めから入り,最後は,確実なハネではない点,
かなり個性を発揮した筆跡と考えられます。

「沢」「澤」
これだけだと比較のしようがありませんが,どちらかというと,澤の方が正式なときに使うのかなという印象ですね。

「和」
これは,(私として仮に)似ている!と主張するときは,かなり大きな声を上げる特徴をもっているとおもいます。
特に,一画目です。普通は,反対から入りますが,どちらも,通常の書き方からは反対から入っております。


「子」
一緒じゃん!
といいたくなる特徴をもちます。カーブの付け方・入り方は,かなり似ています。


本当にニセモノ・本物をいいたいのであれば,他の言葉の同一性比較も行わければなりません。

これだけみると一緒だなあ
という印象を持ちました。

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