2014年6月2日月曜日

キャラクターの著作権:ごく簡単に書く

キャラクターの著作権

をごくごく簡単に書きます。詳しくは、具体的な事例の相談となった場合に問題となります。

キャラクターというのは、まず最初には漫画とか、アニメとかの二次元的な場面で問題となります。

二次元の場合は、その「絵」、「写真」、「映画」の著作権が問題となります。原画自体に著作権があるというのは、案外理解されやすいものです。

問題は、最近問題になる立体物です。たとえば、「フィギュア」とか「着ぐるみ」とか

これが結構難しく、基本的には、著作権法が定める、どの著作物の種類に該当するかが問われます。

よくまとまっていましたので、
公益社団法人著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime1.html


立体物ならば、

・絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物


・建築の著作物

地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物

が問題となります。

文言上、フィギュアはどれにあたるかとなると結構悩みます。着ぐるみなんていうのは、更に悩みます。

定義をみます。

建築の著作物 建築に関する図面に従つて建築物を完成すること。(著作権法2条1項15号ロ)

この法律にいう「美術の著作物」には、美術工芸品を含むものとする。(著作権法2条2項)


この「美術の著作物」には、「美術工芸品」が、わざわざ含むと書いてあるのは、通常の工業製品は、この「美術工芸品レベル」までの芸術性がないと認められないという趣旨ともなります。


「フィギュア」の場合は、一点ものレベルで高度な技術レベルのものから大量生産的なものもありますので、一概に断定することはできません。ただ、通常の工業製品を超える芸術性をどこに見出すか、結構高いレベルが必要となります。

「着ぐるみ」は、さらに、困難な問題が生じます。著作権性があるほどの芸術性の高い着ぐるみというのは、ないとはいいませんが背理的ともいえます。単なる工業製品とみられるのであれば、著作物とはいえません。

「模型」は法律上の文言にありますが、キャラクターの模型は、通常学術的性質を有しません。

これは、著作権の定義に由来するものです。



一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
(著作権法2条1号)


著作権は、「文化的所産」を保護するもので、「分化の発展に寄与することを目的」とするものでなければなりません。


もちろん、著作権侵害か否かは、どのような著作物に依拠したかが問題となります。(著作物性が認められない)着ぐるみ自体に依拠したのではなく、写真とか絵とかに依拠して製作されたというのであれば、写真の著作物侵害、絵の著作権侵害として問題になることはあります。

・そのために

そのために、通常キャラクターというだけでは、キャラクターそのものに著作権があるとはされません。
対象ごとに議論をする必要があります。

そのために、著作権という無方式・無審査という権利に頼らない戦略も必要となります。たとえば、名前を「商標」登録したり、特徴的な形を「意匠」登録したりすることが必要になります。


……………………………………………………