2014年7月10日木曜日

CSSで著作権を考える(一般向け)

突然ながら、Cascading Style Sheets(CSS、カスケーディング・スタイル・シート、カスケード・スタイル・シート)を基に著作権を考えます。

CSSについての基礎的知識は、ここではなく他のサイトを検索したほうがよいと思われます。ここでは、著作権についての話にしぼります。

1 CSSは、著作物?

まず、CSSは著作物か?
に対する答えですが、
これは、No!
です。
CSSは、著作権法的には、プログラム言語と同じとされ(厳密には違いますね、法的概念として同じということになります)、そのものとしては著作物とはなりません。

難しく言っていますが、CSS自体は、自由に使えるということを言っています。

2 著作物は、個別に考える。
CSSは、本来スタイルを指示するためのものですが、これを超えて、CSSを工夫することで、絵を表示させたり・・・かなり面白いものとなっています。


著作権的には、

この表示された「絵」(説明のため絵と取り敢えずしておく)の著作物
そのプログラムであるCSS自体のプログラム著作物
とは別々、個別に考えることになります。



・たとえば、CSSで表示された「絵」をキャプチャーして、使用した。

この場合には、当たり前のようですが、CSSプログラム著作権侵害はありません。
プログラムを使用したわけではありませんので。

・CSSのソースをコピペして、絵も表示し使用した。

この場合は、CSSのプログラム著作権と「絵」の著作権が問題になります。

・CSSで作られた「絵」をみて、自分でCSSを独自に組んで、同じ「絵」を作って使用した。

この場合は、「絵」の著作権が問題になるのが通常です。


3 著作権は、何に依拠したかが重要である。

単に一般にCSSを使って作ったスタイルが即座に著作物性を持つとはなりません。一般に短すぎるプログラムは著作物性を有しないと言われています。短すぎるプログラムは、一般の規則にしたがったもので、それ自体創作性が認められにくいという趣旨でしょう。

著作権侵害には依拠性が必要ですが、同じプログラム言語(この場合はCSS)を使うにしても、その表現、機能のさせ方は、色々あります。それなので、同じ絵だからといって、直ちに、同じCSSを使った!ということにはなりません。

仮に、何も依拠することなく、偶然に、同じCSSを使われたという事態が起これば、著作権侵害とはいえません。

ただ、普通は、構成も含めて一行一句同じとはなりません。同じということは、依拠して作ったと事実上推定されるということになります。

4 プログラム著作権の難しさとCSS
通常、プログラム著作権侵害であるというのであれば、ソースの比較が必要になります。

しかし、普通ソースが表にでることはめったにありません。ソースを比較することが、かなり難しい。そもそも、権利者側にしても、比較のためにしてもソースを開示するのがイヤなわけですから、ソースを開示することなく侵害といわねばならない難しさがあります。

そのために、プログラム著作権侵害は言わず、「絵」の侵害をいうのに留めるという戦略もありえます。

ただし、CSSは、割と、ソースが開示されているのが普通です。
ソースを手に入れるのも、開示するのもあまり抵抗感がないものとはいえますね。

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