2010年6月18日金曜日

国籍と人種

国籍と人種
[カタク書いてみる]

Last updated 2010.01.14 13:02:38
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先日,弁護士会の研修で,外国人問題に関する講演に行ってきた。

特に興味があった訳ではないが,研修単位が足りず日程に無理矢理いれたものであったが,興味深いこともあった。

盛んに,外国人の権利に関して,自由権規約を持ち出されていたので,きちんとみてみることにした。

国際人権規約の自由権規約とは,正式には,

市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)

という。



講師は,

自由権規約2条1項に,

「人種」による差別は許されない

とおっしゃった。

はて?

自由権規約2条1項は,

1 この規約の各締約国は、その領域内にあり、かつ、その管轄の下にあるすべての個人に対し、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、出生又は他の地位等によるいかなる差別もなしにこの規約において認められる権利を尊重し及び確保することを約束する。

である。

外国人は,国籍のはなしであり,日本では,

日本国籍を有する者を,日本人といい,

日本国籍を有しない者を,外国人という。



人種とは,概念を区別しなければならず,

いわゆる,

◎◎系日本人は,日本人であるが,

日系◎◎人は,外国人である。



アメリカが戦時中,日系アメリカ人を拘束した。

これは,国の自国民保護を放棄するもので,到底許されるものではない。



日本でも当たり前であるが,国籍を有しない外国人が,国民たる日本人と同等の権利を有するわけがない。

逆に,人種は違っても,同じ国民で差別するのは,ダメということになる。

日本国政府による自由権規約の訳は,「差別」となっているが,

"without distinction of any kind, such as race, colour, sex, language, religion, political or other opinion, national or social origin, property, birth or other status,"

原文は, 「distinction」で,「区別」と訳するのが正しいと思う。

日本語にいう「差別」は,「discrimination」の意味や,英語の極めて悪口にあたる「racism」と同じ語感をもつ。



なぜ,外国人問題を論ずるときに,

「人種」を持ち出されたのか,よく分からなかった。

「人種」問題と「国籍」問題とは,全く別のはずである。

質問をすればよかったと,後悔した。


Last updated 2010.01.14 13:02:38