2010年6月25日金曜日

「代用監獄」と拘置所…政治に向かない弁護士会

「代用監獄」と拘置所…政治に向かない弁護士会
[ 弁護士の仕事 ]



Last updated 2010.05.25 09:46:35
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201005250000/改訂(H22.6.25改訂)


少しサボってしまった。

被疑者国選が新しく入り,奔走していました。



起訴前の刑事弁護は,

まずは,とにかく会いに行って話をすることです。



接見禁止がついていれば,会えるのは弁護士だけ

ということになりますので。とにかく会うというのは,最初の仕事です。



警察署に留置されている場合,

弁護士会等は,これを,悪意をもった語法を用い,


代用監獄


といいます。

本来,被疑者は無罪と推定されるから,留置場所は,

(警察署にある)監獄ではなく,


拘置所


だが,「代用」してという意味での用語です。



確かに警察に最も近い場所にいるという意味では弊害はあります。

理念としては、まあ,いいんではないか?というぐらいです。


ただ,代用監獄にメリットがある場合もあります。



警察署は,基本24時間営業ですから,

かなりの朝早く,かなりの夜遅くでも,接見が可能です。

土日でもいけます。

接見手続も簡単です。(会うまでに時間もかからない)

また,大体駅そばにありますので,

交通に便利といえます。





しかし,拘置所は,

時間がかなり限定されており,

土日も原則できず,

手続も,より大変です。

時間もかかります。



大阪でいえば,

拘置所(支部はあることはあるが)は,都島にあり,

駅から,かなり歩かなければなりません。



このまま,単に,代用監獄廃止!ということになれば,

不利益を被る被疑者は,沢山いるでしょう。

今の「代用監獄」と同様の接見態勢をするには,

拘置所の場所を増やし,人を増やし等と予算付けをすることは不可避です。


逆に,国選弁護等の料金を上げるよう,裁判所の予算も増やさないとダメでしょう。

かなり予算が必要ですから財源確保の具体的提言もする必要があります。

じゃあ,廃止するわ!と言われた場合の対策は
何も考えられていません(言いすぎなら,具体化するほど練られていない)。





弁護士会の会長声明等は,

かなり変なものがあります(念のためですが真面目なものも多いです)。

いずれにしても,


全体の制度関係,特に捜査機関側の都合等は何ら考えることなく,


出されるのが普通です。



中立的とは到底いえない意見等です。

(意見というのは,そういうものです)



弁護士会の提言等どおりにいけば,

 
捕まえるべきは捕まえる

という反対理念が後回しになると予想されるのは,簡単です。



政治とは,本来理念と理念との調整です。

政治的意見は,どうしても,反対理念を何ら考慮しない過激な立場となりがちです。



ま,政治的には殆ど影響力はないので,救われているところもありますが,あったらあったで,じゃ,廃止するわ!となったときに責任を持てる提言ではありません。


現実を少しづつ変えていくという司法の世界から見て,かなり違和感があるのは,


中に入っていても思います。




問題は,普通の弁護士は,

多分,弁護士会の会長声明等なんて大して重きをおいていませんが,

一般的には,弁護士全体は,こう思っている

と捉えられるところですね。



中から変えればいい?

このような大きな組織というのは,どこでもそうでしょうが,

これは,普段の仕事とは大きく違う,政治の世界です。



本当に動かそうとするのであれば,

かなりの労力,時間,人,金等がいります。

大変です。



……………………………………………………
H22.6.25現在のコメント

弁護士の仕事は,普通,中立的なことはありえません。

一方の立場にあり,反対側の立場は,極端なことをいえば,どうなっても知らん!というスタンスです。


政治的手法としても,到底無理な過激な主張を,取り敢えず言っておいて,後で譲歩するというスタンスを取りがちです。


だから,普通の人からはビックリということもあるかもしれません。


政治には本来的に余り向かないですね。


念のためですが,
法技術的な提言には唸らせるものも多いです。
実際,提言が具体化されていくものも数多くあります
(数や実績としてはこちらの方が多い)。

しかし,例えば,人権問題でいえば,
明らかに拉致問題には甘いです。
最も重要な問題に目を瞑り,ダブルスタンダードをとりがちです。




公の立場がある以上政治的声明をするのは,仕方がないのかもしれません。

ただ,それが一般人の感触とマッチするかは別問題です。


……………………………………………………