2014年7月1日火曜日

初動が大事

初動が大事(H260701少しだけ更新)
[ 弁護士の仕事 ]


Last updated 2010.05.08 11:22:58
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201005070000/


どんな仕事もそうですが,弁護士の仕事も

初動が大事な場合が多いです。

事件は,事態がどんどん推移する場合が多いからです。



何を優先すべきかを誤ると,問題が複雑化していく場合が多いです。



弁護士の仕事は,簡単にいえば,複雑な糸を,少しづつほぐし,

解決が可能なもの

解決が早いもの

解決すべき利益が大きいもの



優先順位を決めて,

糸をほぐすように,

順序に解決することです。

これが,結局は最も早いということが多いといえます。





例えば,妻側の離婚事件の場合,

子供がおらず,離婚を最重要視する場合は,離婚届に,いかにしてハンコを押させるかが早い解決となります。

押させることができないのであれば,速やかに調停・訴訟に進む準備をしていくことが,結果的に早いといえます。





財産分与や慰謝料等の財産関係の清算を重視するのであれば,離婚してからは困難な証拠の確保収集を重視することになります。離婚の素振りをみせず,表向きは,平静を保ちながら,弁護士とも相談しながら,進めていくことが効果的です。



仮に,例えば配偶者が暴力的であり,身の危険を感じる場合は,

何よりも優先して,自分の身を守ること,具体的には,姿をくらますこと

になります。



初動が全てを決めるという場合は,

弁護士は徹夜してでも書面等を仕上げます。



いきなりの法人破産とか,

仮差押,仮処分

というのは,そういう性質を,多分に持ちます。



私の場合でもそうですが,

弁護士が依頼を受けたら,受任したことを相手方に明らかにするように,

受任通知

を出すのが,交渉開始の極めてオーソドックスな方法の一つです。



早期に,窓口を弁護士に一本化して,依頼者に対する直接交渉・干渉を防ぐことを目的とします。

お客様に安心を与えることもできます。



依頼者に対して,不当な干渉がされる場合には,早期に適切な法的手続の採用も考慮にいれなければなりません。



例えば,訴訟や仮処分で,言葉は悪いですが,

法廷に引きずり出す

ことも時にはあります。



前にも書きましたが,弁護士の有用性は,この

力の行使(の可能性)

です。


法という力を背景に,依頼者等への不当な接触を防ぎ(抑止力ともいえましょう),


なにかあれば,法という力を行使する

ということになります。



政治における安全保障の考えとよく似ていますが,世間的には,弁護士に頼めば,

最終的には,力が行使されると思われていることは,

弁護士の利用における大きなメリットです。



初動を早くすることは,極めて重要です。





故兵聞拙速、未睹巧之久也、夫兵久而國利者、未之有也

(孫子・作戦編)



引用が適切かどうかは,ともかく,とにかく早くに動くことが重要です。 


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H22.6.24現在のコメント

複雑な問題を解決する場合,後先を余り考えず,目の前に起こることを,順に解決していくという方法もあります。

特に刑事事件で,よくあるかと思います。

被疑者は,
当たり前ですが,先の事を考えます。

鑑別所にいくのであろうか?
起訴されるのであろうか?
保釈は取れるのであろうか?
執行猶予は取れるのであろうか?
実刑となるのであろうか?

しかし,刑事事件の場合は,結果がどうであろうと
すべきことは余り変わりありません。

示談ができていないのならば,示談を早く
変な調書を取られない様に,
反省文を書くなら
それらに集中して


前から前から片付ける必要があります。


前回不起訴を取ったときでも,

そんなん俺が決めるんじゃないから分からん
そうならないために,

今の取り調べと真剣に対峙して,

何日何時頃から何時まで,
なんという捜査官が,
名前が分からんなら,身長体つき,髪型など
どういうこと言って
どういうこと言われたか,
細かく記録しなさい

と前に片付ける宿題を与えました。



ノートにびっしりでした。
偉い!
と褒めながら,

戦えるという自信を深めました。

結局使わなかったんですが。


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