2010年6月26日土曜日

共謀の事実認定と取調

共謀の事実認定と取調
[弁護士の仕事]


共謀は,

最近私が受任したものでも問題となりました。



当初は,被害者を呼び出したか否かで頑張っていましたので,
聴取も先に進んでいませんでしたが,

機をみて,
(共謀の成立の時期が,呼び出し以後にないという方向であることを確認・確信した後に)


呼び出しについては,警察や検察官がいうなら,それはそれでいい,
じゃあ,呼び出したのが,なぜ犯罪となるのか,聞け


と方針転換させました。


こうなると,
呼び出し前に,共犯者との謀議がなければなりません。

単に呼び出しただけでは犯罪となりません。


つまり,犯罪グループの輪に
コレコレこれこれで,こうやろうぜ!
おお!分かった
という話が
(こんなに明確でなくても良いが)

呼び出しの「前」に

なければなりません


共犯者の言葉が信じられるか,
本人の言葉が信じられるのか,

のどちらかとなるはずです。


そして,この前から,

本人には,

共犯者と出会ってから呼び出したとされるまでの期間,
一から隅々まで詳細に思い出させ,

忘れないように記録させていました。


仮に,

共犯者が,何時何時のどこで,
こういう話があった

と作り出したときでも,

そんな話が入り込む余地がないまで詰めました。


一向に共犯者がいうはずの謀議の話がないまま,

伝え聞いた捜査官の話から,

ない!と確信できました。



ま,捜査官の話から推測するには,
本人が余程しっかりしていなければなりません。

忘れがちな日常を思い出すのも大変です。

前段階の呼び出しのところで頑張っていたので,
時間も稼げました。

また,共犯者をストーリーの軸とするには,共犯者が余りに頼りなかった
ということだったのでしょう。


よう頑張りました。
普通は,言いますが,ここまでできません。



なんで,そんなことしないかん!
そんなん,思い出せない,忘れた。
何で信じてくれない!
という本人では,ダメだったでしょうね。


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