2010年6月24日木曜日

共謀の調書・・・なんと言ったのか?か重要です。

共謀の調書・・・なんと言ったのか?か重要です。
[刑事事件]


Last updated 2010.05.18 11:07:09
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201005180000/改訂(H22.6.24改訂)



検察審査会は,ある事件(ま,ぼやかす必要はありませんが…)において,



政治資金収支報告書の虚偽記載について「説明し、了承を受けた」と供述を,

共謀の直接証拠としたとされます。



調書の具体的記載については,よく分かりませんが,

共謀は,ある特定の犯罪の謀議で,具体的事実そのものです。

 
そのありのままの言葉

が重要です。


「報告」は,これだけでは言葉ではありません。

  
例えば,このように〇〇を書きました,

あの〇〇は,このように記載しました。


という具体的言葉を評価して,「報告」があったといいます。


勿論,

提出する書面はこうなります
と案文を見せて言っている場合
とか,

口頭だけで案文は見せていない
とか

具体的な状況によって,言葉の重みが変わります。



通常,共謀の調書は,

単に

「説明し,了承を受けた」

と書くだけでは不十分です。



どのような時期に,

どのような場所で,

どのようなやり取りの中で,

誰が,

どのような言葉(そのままを書く)

を言ったかが,

詳細に調書化されるのが普通です。



特に実行を伴わない共謀共同正犯の共謀者を目する場合は,

共謀の立証に失敗すれば,無罪となります。



どちらかが否認し,どちらかが認めている場合,

どちらが信用できる供述かの吟味となり,


捜査段階で認め,公判段階で否認した場合は,

本人自身の捜査段階と公判段階,どちらが信用出来るかの吟味

となります。



共謀者が否認する可能性が高い場合,

または公判段階で供述を覆す可能性が高い場合は,



捜査段階で認めている実行者の供述調書を,

具体的に詳細に書いておく必要があります。



仮に,報道でされているように,

「説明し、了承を受けた」

とぐらいしか調書に記載していなければ,


可能性としては,

被告人が,そこまでの記載しか認めなかったか,

被告人が,そこまでしか喋らなかった

ということになります。



このような簡単な記載しか共謀が取れなければ,

起訴は困難となっても仕方がない

と考えられます。



今,検察官が,再聴取しているのは,共謀の事実を具体化する作業の一環

とみることができます。



ちなみに,当たり前ですが,

共謀は,共謀者・実行者の,どちらもが否認していても,

共謀の認定は可能です。



このような場合,不合理な供述をそのまま取っておくこともあります。

後に覆し,今,不合理な供述をしているのであれば,

最初の「報告,了承」という調書の記載が,逆に信用できるもの

ということになります。



報道では新たな供述はないのではと言われていますが,

どちらかというと,今回の捜査は,

共謀の具体化努力,不合理でもよい

というところに主眼があると思われます。



今の段階で,双方が否認すれば,最初の結論と同じく,

100%,政治家など世間の影響が大きい場合は120%の有罪を目指す

検察官としては,不起訴とするかもしれません。



私は,これはこれで絶大な権限を有する検察官の謙抑的態度としては,

分からないでもありません。



ただ,検察審査会には,有罪率を目指す検察官とは立場を異にし,

事実解明のために起訴すべき

という思想が根底にありました。



検察官との思想の違いが全面的に出てきた差といえます。


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H22.6.24現在のコメント

後に不起訴処分(証拠不十分)となり,
現在,再び検察審査会の審査中です。

意外と当たるもんやなあ。


共謀については,
別途どのように対処したか,実際の事件を踏まえて書きます。



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