2010年6月22日火曜日

保釈のまとめ

保釈のまとめ
[ 弁護士の仕事:刑事 ]


Last updated 2010.03.30 09:49:35
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201003300000/改訂(H22.6.22改訂)


昨日申請した保釈が,

昨日の内に,許可されました。

保釈保証金は,100万円でした。



これまでのわたしの最短,最低金額です。

その日の内の保釈は,まだ珍しくないですが,

保釈保証金100万円は,かなり珍しい。

10年くらいやっていますが,最も安い金額でした。

(ただ,特殊事情がありましたので,私の腕のせいではありません)
(保釈金の額を値切るより身柄解放を優先する場合も多いのです)



通常,150万円~180万円ぐらいからスタートで,

現金をもってやる場合は,130万円ぐらいが最低ラインです。





起訴が,26日でしたので,月曜日にやりました。

勿論,第1回期日前です。

最近は,第1回期日前でも,保釈が認められ易い傾向にあるようです。



保釈について,まとめておきます。

保釈は,まず,

  (正式)起訴後

にしか認められません。勾留段階では,保釈はできません。

逮捕・勾留の最長期間は,23日間ですが,延長を止める方法や勾留の途中段階で身柄拘束が解かれることは珍しいので,ここは我慢のしどころです。



保釈が認められる(に傾く)要素
をまとめておきます。


罪を認めていること

批判はあるも罪を認めていなければ保釈は困難になります。第1回期日では,起訴状の認否があるのが普通で,これまで待つということも多いです。


前科・前歴がないこと

特に同種前科があると困難になります。

   
財産犯であること

財産犯以外,例えば傷害罪等は困難になります。凶悪犯罪,重要犯罪は難しくなります。


身柄引受人があること

保釈には,身柄引受書が必須です。保釈金を受け取るときに,忘れずに取り付ける必要があります。

   

共犯者がいないこと

共犯者がいると認められにくくなります。

    

被害弁償・示談ができていること

これも重要な要素です。ま,保釈に出す金があるなら,被害者に出せということもできます。

    

覚せい剤事案でないこと

覚せい剤事案は,ほぼ保釈は絶望的です。    

    

ヤクザでないこと

当たり前ですね。

    

検察官が,保釈不相当を出していないこと

検察官が,然るべくという意見ならば,保釈が認められ易くなります。




実際は,上の要素が全てないと認められないというわけではありません。また,権利保釈でなければ上記事情があっても必ず認められるわけでもありません。

裁判官の裁量という側面がとても強い手続です。


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H22.6.22現在のコメント

少し情報追加しておきます。

保釈に必要なもの

1 保釈金

現金を多めに弁護士に預けておくのがよい。
後で足りないとなったら,その分出るのが遅くなります。


2 身柄引受書

「ガラウケ」って言いますね,書記官は。私は,余り言いませんが。
書式は準備しますが,身内で一緒に住んでいる人から貰うのが原則です。


3 判子(認めでよい)

身柄引受書に押します。

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