2010年6月18日金曜日

尋問技術と世論誘導・・・似ているテクニックも

尋問技術と世論誘導・・・似ているテクニックも
[ 尋問 ]

Last updated 2010.01.30 20:07:25
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201001300001/ 改訂(H22.6.18改訂)


反対尋問は,かなり難しい。



短い時間の中で,敵性証人を崩したり,相手側が期することとは反対の証言を引き出す必要があるからである。



反対尋問が,大いに成功したという事例は,私の経験でも数えるぐらいしかない。





反対尋問を色々分類してみる。



囲い込み型と,突撃型とがある。

 囲い込み型とは,

  周りから固めて固めて,逃げられないようにして,自分の思うところの供述を得る方法である。一見関係のなさそうなところから入るので,警戒なく正直に話してしまうところもあり,有用である。

  欠点は,目的を知られて対処される時間を与えやすいということであろうか。

 突撃型とは,

  いきなり核心に入ることにより,警戒するすきを与えない方法である。いきなり核心に触れるので動揺しながら供述しなければならない。

  欠点は,自分が核心と思っていたが,そうでなかって外してしまう場合がある。



論理型と感情型とがある。

 論理型とは,

  論理で矛盾を解きながら,自分の思うとおりの供述を得る方法である。

 感情型とは,

  逆に,感情に触れながら,供述者を敢えて怒らせたりしながらする方法である。

  供述者のキャラクターを,よく見極めてしなければならない。



筋重視型と事実重視型

 筋重視型とは,

  供述者の性格,人格,背景,立場を明らかにしていく尋問を重視する型である。

 事実重視型とは,

  供述者のもつ事実の有無を,重視する型である。

本来,尋問は,供述により事実を得る証拠方法の一つであるから,事実重視型が王道である。

主尋問は,特にその面が大きい。しかし,反対尋問の場合で,特に事実を覆すような材料を持っていない場合には筋重視型をとり,自分の筋の正当性をアピールするのに使われるといえよう。



 ドラマでよく見られる尋問は,筋重視型をとるものが多い。



反対尋問では,誘導尋問も許されるので,演説調にならないというわけではないが,あくまで信用性を減殺させる意味で行なわないと単なる自己満足に終わってしまう。


また,反対尋問では,必要のない答えをさせないこともできるので,ねらった答えが出たら,更に不利な答えが出そうになる前に答えを停めさせて,結果的に有利な回答のままで終わらせることもある。これも誘導的な世論採取の際に取られていると思われる手法であろう。



 Q:これは,●●ということですね?

 A:はい,しかし・・・

 Q:いえ,結構です。それで十分です。

という流れである。

Last updated 2010.01.30 20:07:25


現在のコメント

尋問の型を場合分けした試みでした。
意外と面白いですね。
もう少し突き詰めていきたい分野です。