2010年6月18日金曜日

自白調書と否認調書

自白調書と否認調書
[刑事を考える]

Last updated 2010.01.24 13:33:24
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自白調書と否認調書という区別が形式であるわけではない。


通常,調書の記載方法は,一人称で,物語方式で書かれる。

私は, ・・・・・という形である。



自白調書で,構成要件該当性など重要な部分を認めている場合には,この形式がとられることが多い。



自白調書の信用性を高める方法としては,

例えば,最初,バスで乗って,を,あれは間違いで,タクシーが正しいので訂正して下さい。後の部分は,前言ったときで全て正しいです。

とのように書いて,些細な誤りでも訂正させ,再度,重要な部分についての自白を積み重ねていく方法がある。





大雑把にいえば,物語調で事実が書いてある場合,概ね,捜査官の意向通りのことをしゃべって,書かれてあると考えてよいと思う。





事実が否認する場合,本来,完全に黙秘権を行使して,一切調書を取らない

という方法,最も言質を取られないとする方法が最も好ましい。





しかし,延長を含めば23日間,殊に再逮捕,勾留が繰り返されれば,かなりの長期間,取り調べ(同じことばかりが繰り返される)に耐えるというのは通常は困難である。



接見禁止がつけば,外部とのやり取りは,弁護士以外にできないという不安

人間にフレンドリーな対応をみせる捜査官に対する遠慮(いうまでもなく,取り調べは,アメとムチでされる)

など,何も話さないというのがいかに困難かは経験上分かる。





それで,否認調書が作成されることも多い。



否認調書の場合,物語方式で取られることは少ないという印象である。否認されていく部分を,問い答えという形でつづられていく。



問い 本当に貴方は犯人でないのか?

答え いいえ違います,なぜなら・・・・。

という形であり,Q&A方式ともいわれる。



この場合, 捜査官は,被疑者の言い分をそのまま書いてあるだけで,捜査官が,被疑者の言っていることを信じているわけではない。



この問い答え方式は,捜査側からすれば,

否認する部分と否認した理由が記載されることにより,後日否認を転じた場合に,どの部分が認めるに至ったのかという経過が明らかになること,

それ以外は間違いがありませんという調書に取ることで,後日他の部分についての争いに転化されないようにすること

に重要な意味がある。



否認の理由が, 経過によって変わってきたら,否認された事実が虚偽だということに傾きがちともなる。



被疑者としても,自分の言っていることを書いてくれたということで,安心する面もある

(実は,自分の主張を制限しているので,完全黙秘よりは不利となっているのだが)


被疑者が十分に説明し,分かってくれたと思う

という場合,否認調書がとられている場合が多い。

Last updated 2010.01.24 13:33:24



現在のコメント
否認する場合に黙秘以外に、もう一つ手があります。
それは,喋るは喋るが,調書を取らせない方法です。
この方法で,逮捕監禁致傷・強盗で不起訴となりました。