2010年6月18日金曜日

証拠化の工夫(電子メール・携帯メール)

証拠化の工夫(電子メール・携帯メール)
[ 証拠を考える ]

Last updated 2010.01.28 19:03:18
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201001280000/


民事における証拠は,基本なんでも証拠となり得る。

最近は,電子メールや携帯メールが証拠となる場合がかなり多くなっている。

契約の成立は,

申込と承諾との合致である。

1 1000円で,◎◎を買います。(申込)

2 分かりました,◎◎を,1000円で売ります。(承諾)

という2の段階で契約の成立となる。

契約書は,証拠に過ぎず,口答でも契約は成立する。

実際ちょっと複雑になれば(裁判所に持ち込まれるほどといえようか),契約書という書面がなければ,裁判所も口答での契約を成立を認めるにハードルを高くされる。

実際には,書面がなければ契約の成立が認められないというのが現実である。



電子メールや携帯メールの発達は,この書面がないことという不利益を,かなり解消している感じがする。

契約成立に至るまでのやり取りも詳細に復元でき,

いつ契約が成立したかという場面も,秒単位(そこまでは普通必要ないが)で分かる。





メールの証拠化については,

通常, メッセージソースまで出す必要がない。

電子メール冒頭に表示される,

誰宛のメール,誰からのメール,送信日時等が示されれば特定として十分であるし,裁判所においても信用される証拠として判断される。





民事訴訟では,争いのないところは証拠を提出する必要がないから,

メールアドレスが私のものとは違うとか,そのようなメールは受信していない等具体的に争いがなった場合に,更にその先を考えればよいということになる。



結局,普通は,

gmailであれば,普通に印刷すれば,よいということになる。

(普通に印刷すれば,印刷日も表示される)





例えば,このメールに,この添付ファイルが添付されていました。

ということを証拠化したいのならば,



gmailであれば,普通に印刷したときに添付ファイルが表示されているのがみえるので,それを印刷し,普通に添付ファイルを開けて,そのファイルを証拠化すれば足りる。

厳密にいえば,ファイル名が同じであっても,印刷され別に提出されたものが,その添付された添付ファイルとは,いえないとはいえるのである。しかし,そこが争いにならなければ,裁判所で分かればいいということになる。





携帯メールを証拠化するのは,意外と難しい。



今は,殆どが,SD,miniSDでメール自体のデータが保存できるが,昔のものだと,どうしようか,意外と悩んだりする。



基本的に裁判所に出す証拠は,A4で,統一的な大きさで出す必要があるからである。



今は,デジカメ自体の性能もアップしているから,原始的であるかもしれないが,

デジカメで,携帯の表示画面を撮る

という方法もある。





SD等でデータが保持できる場合は,一旦パソコンで取り込んで,普通は特殊のファイル形式なので,ネットでフリーソフトを探し出して,形式を変換して,処理をする場合もある。



浮気のメール等は,これで,かなり,恥ずかしいが,リアルな現場を再現できる場合がある。



どのような証拠でもそうであるが,

作成日時

作成者

が大事である。



特許争訟では,前にも書いたが,

出願日より前に出ているか,出ていないか,

登録日より後に出たものか,出ていないか

ということが,極めて重要になってくるが,



例えば,販売チラシが,いつ作成されたか,というときに,チラシ自体に,作成年月日が,記載されていない場合も多く(自分で作ったのならば,作成者は割とわかる),苦労する場合がある。



このような場合も,今は,チラシもデータのやり取りでされることも多いから,メールでやり取りしていれば,少なくとも何時頃作成されたということまでは,はっきりすることも多い。



私は,電話メモとかでも,自分宛にメールで流しておく癖があるが,

なんでもメールしておくというのは,いざというときに役立つこともあるかと思う。



意外に,そのとき重要と思っていなかったメールが,後に重要証拠として脚光を浴びることがある。





前に民主党の偽メール事件が起こった。

安易にメールの信用性に傾きすぎた事件と思われるが,逆に,こういう危険もある。

電子メールの特質等を理解していれば,すぐに解決した問題と思われ,ネット上では,有用な意見が氾濫していた。



内らの世界でも,私とて,そんなに胸張れる程ではないが,まして,ネットに疎い人が多いと感じることは多々ある。情報格差は,ここでも生じているのである。



言わなければ,裁判所も騙まされるので,注意が必要である。

Last updated 2010.01.28 19:03:18





現在のコメント
日付を証拠化しておく方法として,
公証人による
確定日付がありますね。
これは,今後書きたいと思います。

携帯については,最近刑事事件で大問題となりました。