2010年6月18日金曜日

刑事の認定,民事の認定

刑事の認定,民事の認定
[ 事実認定 ]

Last updated 2010.01.29 10:12:19
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201001290000/

刑事事件となった場合の被害者は,民事上でも損害賠償が請求できる。

刑事上で認定された事実と民事上で認定された事実とは異なってもよいというのが一般の建前である。



証拠の判断が異なるし,

裁判官も異なるし,

刑事では,犯罪事実が認められるか,民事では,損害賠償義務があるかという別の判断でもあるからである。



とはいえ,一般には,刑事の事実認定は,求められる証拠も厳格であり,国家機関が捜査を尽くした結果のものであるから,刑事で認定された事実を,民事上で反対に覆すのは,難しいとはいえる。

逆に,民事で,損害賠償義務が認められたからといって,刑事事件で罪になるとは限らない。

事実認定の力については,

 刑事事件>民事事件

とは一般にはいえる。



刑事事件で有罪とされた事実に基づき損害賠償を検討する場合には,刑事記録の入手が必要となる。



刑事上で,有罪が確定していれば,訴訟記録の謄写は容易である。

実刑,略式命令でも同じである。



問題は,刑事で,不起訴処分となった場合である。

不起訴処分には,起訴猶予(有罪は認めるが起訴の必要なし),嫌疑不十分(有罪とも認めていない),処分保留(起訴を留保)などがあるが,この場合の証拠入手は,交通事故の実況見分調書や写真撮影報告書など,極めて限定されたものしか,入手が難しい。

特に,実況見分調書が,被疑者(被告人)に有利に作られていたとなれば,これを覆すには,相当な努力が必要となる。

Last updated 2010.01.29 10:12:19




現在のコメント

しかし,証拠能力の問題があり,
実際の事実認定が真実にどれだけ近いかという
観点からは,
民事>刑事
となる場合もあります。