2010年6月18日金曜日

どこまで説明すればいいんだろう・・・知財事件では特に

どこまで説明すればいいんだろう・・・知財事件では特に
[知財:全般]

Last updated 2010.02.19 17:01:55
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201002190003/


前にも知財事件の特色を書きましたが,

私もそうですが,知財をやっている弁護士の書面は長い。



その一つの理由として,

技術論の説明

の問題があります。



流れとしては,

依頼者から説明を聞いて,まず,自分が理解します。

それから裁判所向けに,準備書面を書きます。



裁判所が,本当に分かっているんだろうか?

という不安は常につきまといます。





やったことがあるものとして,

CGI

と何度も前提として出てくる場合がありました。



それは,原告も被告も,当然普通に使い,それより先が問題となっている場合で,当事者は,当然みんなが了承済みなことでした。



CGIの定義をきちっとやると,

WWWサーバーがプログラムを起動する際の起動方法を定めた仕様の名称

で,

CGIプログラムが,この仕様に基づき作成されたプログラム

な感じになるんでしょうが,

これでは,普通の裁判官では理解できません(不安が残る)。



それなので,大雑把かもしれませんが,

CGI(ホームページを表示させるために必要な(プログラム))

のように説明をしたりする工夫をしました。



このときは,CGI自体の厳密な定義よりも,こういうもんだ位で思って貰うのが目的ですので,厳密さよりもわかりやすさを優先させました。



例えば,

トル(torr, 記号:Torr)

が問題となったこともあります。



明細書は,国際単位系(SI)で書かれていないことも多く,

何じゃこれ?

と思われるのを怖れて,最初に,圧力の単位である

みたいなことを書き添えます(SIでもします・・・)。



ましてや,前提ではなく,核心部分での争いであれば,

幾ら説明をしても不安になることがあります。



せっかく技術論で勝てる話しが,理解されなくて負けたら駄目ですので。

営業用(こういうのは大体分かりやすい)のパンフレットを敢えて

出すことも考えます。



技術をよく知るのが知財弁護士だという観点もありますが,

自分の理解したことを,説明できる力も求められます。



変な話しかもしれませんが,

弁護士が理解できないものを,裁判官が理解できるわけがない,

もっと分かりやすい説明はないかという所から入っていきます。



言葉で説明するのが難しかったら,再現写真をつけたり,

ビデオでキャプチャーしたり,色々工夫することがありますが,

裁判官にアピールするプレゼン力が必要です。



技術のプロ・玄人の技術者,依頼者と,

技術の素人の裁判官との

橋渡し役というところでしょうか。



内の事務所では,事務員さん(秘書さん)に,提出前に,

誤字レイアウトチェックをしていただいております。

それで,意味が分かりにくかったら,直します。

誰が読んでも分かりやすいというのが必要です。



くどいぐらいの何回もの丁寧な説明と

すっきり短いシンプルな

は必ずしも一致しません。

どちらかというと,くどいスタンスとなるのが,知財をやっている弁護士の特色かと思います。



私も大体くどい・・・。

Last updated 2010.02.19 17:01:55