2010年6月24日木曜日

証拠を確保する・・・弁護士が出てくる前に

証拠を確保する・・・弁護士が出てくる前に
[訴訟戦略:証拠]


Last updated 2010.04.30 10:18:33
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201004300000/改訂(H22.6.24改訂)



証拠を確保することは,タイミングが大事です。



弁護士が正式に前に出たら,身構えられてしまったり,
弁護士に相談されて書面の作成を止められたりします。



気軽にみせてもらっていた携帯電話メールとかも,見せてもらえなくなってしまいます。



弁護士に密かに相談しながら,

証拠を集める

ことも,弁護士の上手な利用な仕方の一つです。





法律的な書面には,段階があります。

完璧に,どのようにしても勝てる書面を作ることは,

弁護士であれば,できます。



これにサインして

といって,

書面を作ってもらえば,その後の展開がかなり有利となります。



ただ,余りに完璧な書面だと,弁護士に相談して作った

と悟られてしまいます。



書面を作っても,署名押印がなければ余り意味はありません。

どのような書面だったら署名押印してもらえるか

と相談しながら作っていくのも,弁護士の仕事の一つです。



相手が署名押印するかは,かなり,その人のキャラクターによるところが大きい問題です。



ちょっとした,弁護士としては不十分と思っても,この文言であれば,署名押印してもらえるというのであれば,

少々証拠として弱くなっても,もらっておく方が,もらわないよりは,マシです。



段階的に,

あのとき,これで書いてもらったが,もう一度これに書いて

という形で,証拠価値を高めていく方法もあります。



電子メールや携帯メールのやり取りならば,

一々,あのときのやり取りは,こうでしたよね

というのを送付しておくのも,後々役に立つことがあります。



それに応えていなかったり,

そのやり取りを前提にしていく議論が積み重なっていけば,

先に送付したやり取りが,事実である

という方向にいきます。



電子メールや携帯メールは,

時間,やり取りの関係者,内容が残りますので,

証拠確保のための重要な手段となっています。





書面をもらうときに,

内容については,その内容しか仕方がない

という場面は,沢山あります。



内容が不十分なのは仕方がない場合も多いのです。



署名押印についても同じようなことがいえます。
一般には,

  署名押印,特にハンコ

が重要というのは,かなり浸透していることですが,

これも,必ずしも,署名押印が不可欠というわけでは,ありません。



自筆で,内容の文言が書いてあれば,その人が書いたということについては,立証が容易な場合が多いといえます。



ハンコを押すのは抵抗がある人

も多いですから,

内容,署名部分も含めてワープロ打ちで,
ハンコだけ押してもらうようりも,

全文を自筆で書かせて,苗字や名前だけでも書いてもらう,時に,誰が書いたか明らかにされていない方が,



抵抗感がない人もいます。



しかし,実際は,後者の方が,実は,内容も含めて理解しながら書いたと,より,判断されやすいので,証拠価値も高いといわれることも多いです。



これも,完璧な書面ならば

という意味を持つもので,できれば,

全文自筆で,

自筆の署名

実印

印鑑証明付き

であれば,なお良いということになりますが,


どうやったら書面を作成してくれるか

という観点の方が重要です。



ハンコを押さなくてもよいから,

このとおりに書いて

という方が,証拠価値としては高いといえます。



ちなみに,実印でなくても良いのですが,文房具屋で普通に売っているハンコを使う場合は,せめて署名をさせないとワープロ打ちであると,

こんな書面は知らない!
このハンコは,俺のではない!
ハンコは,俺は押していない!

ということになりがちです。



紙質についても,きちんとした書面ならば,なお良いことは当たり前ですが,

チラシの裏であろうが,

自分の日記に書いてとしたり,

携帯で送ってとか,

より取りやすい手段を優先することも多いということになります。




内容を離れてみると,一般的に,もっとも重要なのは,

日付

です。

年も含めて,何時作成された書面か

というのは,証拠価値を測るのに,極めて重要な要素となります。

(意外と,何年のものかというのが明らかにならない場合も多いです)






年も含めて日付が残る

誰が送ったかは明らか,

ハンコを押すよりは抵抗感が少ない

データとして残る(携帯メールの場合は保存しておくことが必要)

という観点からは,


先に述べました

携帯メールや電子メールの活用

は,今後も多くなってくる

証拠確保の手段といえるでしょうか。


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H22.6.24現在のコメント

特に,全て不動文字(印刷文字)で書かれ,
文房具屋で買ってきたハンコだけ
の書面については,問題が深く,
いずれ書きます。


携帯メールについては,なりすましの危険性があることは,前に書きました(http://utsuboiwa.blogspot.com/2010/06/blog-post_4672.html)。

一回だけで確保とはいえず,しつこく何回もさりげなくメールを積み上げ,積み上げることが重要です。


数百件のメールを確保して100通近くを出したこともあります。


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