2010年6月18日金曜日

著作権の前提・周辺知識・・・趣味も大事かもしれない。

著作権の前提・周辺知識・・・趣味も大事かもしれない。
[ 知的財産:著作権 ]

Last updated 2010.02.12 02:38:55
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201002110000/


特許等に技術分野の知識がある方がいいことは,否定できない。

ただ,技術分野は,少しでも隣であれば,闇!みたいなところがある。



著作権では,分野が多岐にわたるので,その前提知識・周辺知識を理解することがかなり重要な意味を持つ場合もある。



例えば,音楽の著作権を扱う場合,

同じメロディでも,リズムが違えば,極めて違った音楽に聞こえる。

コード進行が同じ曲は,山ほどあり,単にコード進行が同じでは,著作権侵害とは言いにくい。



やはり,リズム・メロディ・ハーモニー

を組み合わせて似てる,似ていないという攻防が繰り返されることになる。



このような著作権の紛争については,どれだけその分野に知識があるか,興味があるかということが主張においても極めて重要になってくる。



不正競争防止法の事案であるが,

ある海外の有名ギターメーカーが,国内のギターメーカーに対して,周知性を伴う混同誤認があるとして,不正競争防止法に基づき裁判をした事件がある。

いつかは●●!

という形で,国内メーカーを買っていた時代の話しである。



形状等は,はっきりいえば,似ている。極似といってよい。

消費者は,●●!が欲しいが,金がないとかという理由だから,形が全く似ていないのであれば,消費者の需要をみたせないのである。



しかし,幾ら形状が似ていても,

不正競争防止法の要件に必要な,混同誤認があるわけがない。

なぜなら,誰もが,いつかは●●といって,国内メーカーのものを買い,決して,国内メーカーのものを,●●と間違って買ったということはあり得ないからである。





このところを,どこまで裁判官に理解させるかは,

いつかは●●という概念が,証拠化されにくいものである以上,

立証としては,苦労するものである。





結果的に,国内メーカー勝訴に終わったが,判決文をみると,その苦心がみられてとれるような無理な主張を積み重ねているのは,そのせいもあると推測される。



ストレートに,誰もが分かっているはずの,

いつかは●●!

は立証となると難しいのである。



いずれにせよ,

この場合,侵害を主張する側では,

形似てますねえ,不正競争に間違いないです!

は,極めてマズイアドバイスとなるであろうし,



侵害を主張される側では,

いつかは●●!て誰もが分かっていますけど,なんか,これが立証できるような資料ありますか?

なければ何か,別の観点から考えないと・・・

という所に気づかなければ,真の争点が見えてこないのである。



形だけで訴訟を強行して,

相手側から,例えば,いつかは●●!を語る有名ギタリストのインタビュー記事が大量に出てきたら,目もあてられないことになる。



また,インタビュー記事をみてても,ピッタリを語っている人は,いないかもしれない。下手すると,間違えて買っちゃったよー!などと出ているものもあるかもしれない。



このギタリストは,毎回色々なところで適当に答えているから,信用ならん!

という主張も面白い。



著作権は,本来文化を守るものである。

特許等が,経済産業省所管なのに,

文化庁が所管庁であることも分かる。



かっこよくいえば,

著作権に秀でるには,文化的素養が不可欠である

ということであろうか。

Last updated 2010.02.12 02:38:55