2010年6月22日火曜日

子供と子ども・・・美しさと正確さ

子供と子ども・・・美しさと正確さ
[ 弁護士の仕事 :書面]


Last updated 2010.03.27 16:16:02
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201003270001/


子ども手当法案が成立しました。

中身については敢えてコメントしませんが,賛成したもの,反対したものは,しっかりと覚えておこうと思います。

それをおいて,気になりました。

「子ども」です。

弁護士の仕事は,書面書きが基本ですので,日本語にもそれなりに敏感になるものと思います。





子どもが法令名にあるのを検索すると,


就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成十八年六月十五日法律第七十七号)


子どもの読書活動の推進に関する法律(平成十三年十二月十二日法律第百五十四号)


がありました。


すべて文科省管轄ですね。



意外なことに,子供が法令名で使われているものは,見つかりませんでした。





児童は,かなり多く,

  
児童虐待の防止等に関する法律(平成十二年五月二十四日法律第八十二号)

児童福祉法(昭和二十二年十二月十二日法律第百六十四号)

などがあり,

子ども手当法附則2条によって廃止された 

児童手当法(昭和四十六年法律第七十三号)

も児童を使っています。



「子供」の表記と「子ども」の表記は入り乱れている感がしますが,

「子供」は,どちらかというと,技術的中立的なときに使われる印象はします。

例えば,

電気用品の技術上の基準を定める省令
(昭和三十七年八月十四日通商産業省令第八十五号)
「子供が使用することにより傷害等の危害が発生するおそれがある旨」


船員法施行規則
(昭和二十二年九月一日運輸省令第二十三号)

「 一 氏名、年令(年令区分(少なくとも大人、子供及び幼児の区分が判別できるように記載されたものをいう。)をもつて足りる。)」

と定義なく使用されていますが,特に難しい定義を持った「子供」は見当たらないようです。厳密にいうと,前者は,幼児も含んでいると思いますが,後者は分けてありますね。




「子ども」の定義は,「子供」より,さらに一定ではなく法令によって各々異なります。

例えば,
子ども手当法の場合の「子ども」とは、

十五歳に達する日以後の最初の三月三十一日までの間にある者(同法3条1項),

です。



就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成十八年六月十五日法律第七十七号)の「子ども」は,

「小学校就学の始期に達するまでの者 」(同法2条1項)


子どもの読書活動の推進に関する法律(平成十三年十二月十二日法律第百五十四号)の「子ども」は,
「おおむね十八歳以下の者をいう」(同法2条)



どちらかというと,

「児童」→「子供」→「子ども」

という順に定義が複雑多様化していくというイメージでしょうか。

19歳は,上のどれでも「子ども」には当たりません。




法律は,目的が異なりますので,その各々で定義をすればいいということになりますが, 理念的な法律の場合は,「おおむね」のような曖昧な定義でもいいということになります。



私は,日本語として「子ども」より「子供」が美しいと思っていますので,「子供」を使っていますが,曖昧さを増す「子ども」は,より使わないようにしようと思いました。

ちなみに,

「子ども」というと,「女ども」というのと同じようと思うのは,気のせいでしょうか。



言葉の選択は,日本語として重要な問題です。


「障害」がダメだから,「障がい」にすべきというのは,極めていやです。
なら,いっそのこと,「障碍」とすべきです。



学習漢字の影響で小中学校は,交ぜ書きが当然のようにされていますが,あれでは,日本語の美しさが学べません。


ガンガン難しい漢字でも使えばよいと思います。
ルビを使えばよい。



意外と小さな「子供」は,漢字を覚えます。

音読みや訓読みの区別や,

同音異義語も,直感的にしますので,恐ろしいです。

カタカナの方が苦労するらしいです。




マスコミが勝手に決めた自主規制なんか気にする必要はありません。

しばらく前は,北朝鮮に配慮して,北朝鮮といっていなかったぐらいですから。


美しさ,正確さで言葉を選択すれば,いいと思っています。


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H22.6.22現在のコメント

小学生の漢字は少なすぎます。

マトモな本が自分で読めません。

国語力は,まずは漢字力です。


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