2010年6月18日金曜日

立証責任と事実認定・・・無茶苦茶な主張を潰せ!

立証責任と事実認定・・・無茶苦茶な主張を潰せ!
[証拠を考える]

Last updated 2010.02.02 23:45:51
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201002020000/

立証責任とは,簡単にいえば,その責任がある者が,その事実が不明とされた場合に,ないものと扱われて不利益を被ることである。



裁判所が,分からん!と言って裁判の拒否を防ぐためにある。



民事では,高度の蓋然性ある程度の証拠をもって,裁判官が確信をもてば,その事実はある(or ない)としてよい。確信をもてなければ,その事実はないものと取り扱うことにより,その事実について立証責任ある者が不利益を負う。

つまり,裁判に負けるということである。



刑事では,よりはっきりしていて,合理的な疑いを超える確信を裁判官が持つ必要があり,立証責任は,基本的には全て検察官にある。



現実の社会は,かなり複雑で,論理で,そうでないから,そうであると一方が正でない場合に,その一方が正であるとは限らないことが多い。

他の別の可能性

が存在することが多い。



論理の問題ではないから,そうでないからといって,必ず,目的の事実が認定されるという関係にないのである。





別の可能性が出てきて,そうかもしれないと,裁判官に思わせれば,防御側は勝てる。


逆に,どのような無茶苦茶と思われるような別の可能性でも,

潰しておかなければ負ける可能性があるのは,民事でも刑事でも同じである。




そのため,
目的の事実を認定させるために全力を尽くすのはもちろんであるが,

他の可能性については,面倒かもしれないが,一々つき合って潰していくことになる。







民事でも,相手が無茶苦茶なことを言っていると怒る依頼者もいる。

無茶苦茶なことに対する反論の準備のために証拠収集に走って貰う場合には,特にそうである。

無茶苦茶な主張なんか,放っておけ!みたいには,プロの心情としてはなりにくい。

私の場合には,一旦出てきた場合には,後でそれで長引くといけないので,最初の方で徹底的に叩くことで我慢してもらうことにする。そのため,やけに書面が長くなるときもあるが,もう準備書面で反論済みといえるので, 後で楽である。





検察官も,被疑者が,あらゆる供述をするのに備えるのが普通であるし,被疑者が新たに供述を変えれば,また,それに対する補充捜査をするのが普通である。



それも他の可能性を潰すことに目的の一つがある。



捜査機関としては,黙秘されるより,色々無茶苦茶でも早くに喋って貰った方が,より良いと考えるはずである。




Last updated 2010.02.02 23:45:51

H22.6.18現在のコメント
かなり無茶苦茶?
という主張は,結構多いものです。