2010年6月28日月曜日

少年事件の流れ

少年事件の流れ
[弁護士の仕事:刑事]


Last updated 2010.06.08 13:18:49
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201006080000/

今日は,被疑者国選の満期日(勾留延長期限)です。

久々の完全否認事件でしたので,ほぼ毎日警察署に行っていました。


本人がいうストーリーは,警察・検察がいうストーリーよりは,
私としては納得できてはいます。



しかし,処分前に,捜査機関が握っている証拠もみていないわけですし,そもそも私が判断するわけではありませんから,結論を断定することはできません。
余りあとのことを考えない,今,目の前でやるべきことをやるというスタンスですので,結果を最初から考えないという面もあります。


少年事件の場合,捜査書類を全て,家庭裁判所に送致するのが基本です。
これを
全件送致
といいます。


罪があると検察官と判断した場合して全件送致する場合は,処遇の意見をつけ,少年の身柄は(ちなみに少年は法律用語で,少女を含みます),鑑別所に移ります。


鑑別所では,それまでの生活等に絡む鑑別が,保護観察官によりなされ,刑事記録とは別に,

社会記録

が作られます。



後に家庭裁判所により少年の処遇を決める,
審判
が行われますが,大人とは異なり,刑事記録だけでなく社会記録と併せて,処遇を判断するということになります。




少年事件の場合,大人のように起訴猶予という処分はありません。

ただ,嫌疑不十分で,不起訴はあり得ます。

この場合身柄が解放されますが,審判は後にあるのが普通です。

社会記録が作られていないので,処遇が判断できず,
不処分(無罪に相当する)が出される(通常は)という流れになります。


警察→鑑別所→家裁→少年院等

という流れが基本です。


重要事件の場合には,家裁から再び刑事事件として処理する流れもあります。


これを,
逆送
といいます。

この場合再び検察官は,正式裁判,略式起訴等の処分をすることになります。



刑事の場合は,より一般論が多くなってしまいます。



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H22.6.28現在のコメント

大人の場合,起訴後,保釈が可能となり,
身柄が解放される場合もあります。

しかし,少年の場合は引続き,鑑別所へ1か月は行くことになり,
下手したら,その間で大人なら裁判が終わってしまうこともあります。


大人なら執行猶予がつく場合も,少年院等に行くこともあり,
同じことをしても,少年の方が身柄拘束は長いということも珍しくありません。


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