2012年12月6日木曜日

外国人参政権(4)無理矢理最高裁を擁護してみるpart1・・・許容できる法律は可能か

外国人参政権(4)無理矢理最高裁を擁護してみるpart1・・・許容できる法律は可能か
[ カタク書いてみる ]

Last updated 2010.02.19 09:22:16
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201002180002/




最高裁は,
傍論(これを反対説に立脚するものというならば結論に影響しない判断でもよい)で





このように、憲法93条2項は、我が国に在留する外国人に対して地方公共団体における選挙の権利を保障したものとはいえな いが、憲法第8章の地方自治に関する規定は、民主主義社会における地方自治の重要性に鑑み、住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務は、




その地方の住民の意思に基づき




その区域の地方公共団体が処理するという政治形態を憲法上の制度として保障しようとする趣旨に出たものと解されるから、




我が国に在 留する外国人のうちでも永住者等であってその居住する区域の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至ったと認められるものについて、その意思を日常生活に密接な関連を有する地方公共団体の公共的事務の処理に反映させるべく、法律をもって、地方公共団体の長、その議会の議員等に対する選挙権を付与する措置 を講ずることは、憲法上禁止されているものではないと解するのが相当である。しかしながら、右のような措置を講ずるか否かは、専ら国の立法政策にかかわる 事柄であって、このような措置を講じないからといって違憲の問題を生ずるものではない。
と判示した。

禁止説,外国人参政権反対説からは,

かなりの批判があるが,無理矢理擁護してみることにする。



最高裁は,地方自治の役割は,

住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務は、その地方の住民の意思に基づきその区域の地方公共団体が処理する
政治形態を含むと判示している。



最高裁は,これを,

「憲法上の制度として保障しようとする趣旨に出たもの」

と表現している。


つまり,地方自治から,この
住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務

を奪うことは憲法違反だといっていることになる。



この制度として保障された地方自体については,

最高裁は,更に,
その意思を日常生活に密接な関連を有する地方公共団体の公共的事務の処理に反映させるべく、法律をもって、地方公共団体の長、その議会の議員等に対する選挙権を付与する措置を講ずることは、憲法上禁止されているものではない
とする。



仮に,現実の地方自治というものが,

住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務

のみに関わるものであれば,



最高裁の判示する

その意思を日常生活に密接な関連を有する地方公共団体の公共的事務の処理に反映させるべく、法律をもって、地方公共団体の長、その議会 の議員等に対する選挙権を付与する措置を講ずること

は割と簡単である。



最高裁が最低限憲法で保障しているとする地方自治体は,

住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務

しかしていないのであるから,その意思を反映する地方参政権を認めても,その範囲は,自ずから,

住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務

に限定されるからである。


しかし,現実の地方自治は,

住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務

に留まるものではない。



最高裁は,

国民主権の原理及びこれに基づく憲法15条1項の規定の趣旨に 鑑み、地方公共団体が我が国の統治機構の不可欠の要素を成すものであることをも併せ考えると、憲法93条2項にいう「住民」とは、地方公共団体の区域内に住所を有する日本国民を意味するものと解するのが 相当

とも言っている。



地方自治体が,国民主権の原理を担っているから,日本国民に保障されるとも言っているが,

これは,逆に読めば,国民主権の原理に反するものは,
禁止されているとも読める。


つまり,

地方自治体において外国人に参政権を認める場合は,

地方自治体の権限を,

国民主権の原理に反しないような形で,

住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務
に限定しているか(これ以上奪うのは,憲法違反である),


それとも,



外国人参政権を認めるならば
地方自治体が担う国民主権の原理に関わる

部分に抵触しないように,

その意思を日常生活に密接な関連を有する地方公共団体の公共的事務の処理のみに反映することができるように,
立法の措置を講じなければならない

と読める。

        長くなったので,次に移る。

Last updated 2010.02.19 09:22:16