2010年6月23日水曜日

弁護士/弁理士の使いようを考える:PDF化サービス

弁護士/弁理士の使いようを考える:PDF化サービス
[ITC法:著作権 ]


Last updated 2010.04.16 09:28:52
http://plaza.rakuten.co.jp/utuboiwa/diary/201004160000/


スマートフォンにしろ,iPadにしろ,

ハードウエアの問題ではなく,むしろ,どういう目的をもって,

どういうソフトウェアを使うかが重要となると思います。



スマートフォンでは,バッテリーの問題・起動の問題はクリアできても,画面が小さく,書面を書くというところまで至りませんでした(やろうとしたが,面倒だし小さいしで止めた)。



裁断機+ドキュメントスキャナーが流行し,裁断機がバカ売れしているようですが,おそらく,裁断機を作っているところは,そんなことになろうとは,という心境でしょう。



使い途を考えるのは,消費者ということになりますが,消費者のニーズを敏感にキャッチしていくことが重要な時代と,つくづく思います。



本をスキャンしてPDF化してくれるサービス開始! たったの100円
2010.04.15 10:30:19 by apo mekhanes theos category : ガジェ通 デジタル Tags :
(http://getnews.jp/archives/55964)
合同会社大和印刷 「BOOKSCAN」

(http://www.bookscan.co.jp/)


こんなサービスも,実は,隙間を縫うような,日本では電子書籍が発達しにくいのでというものですね。



著作権法30条に,私的使用のための複製が規定されています。

(私的使用のための複製)

第三十条  著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
一  公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をい う。)を用いて複製する場合
二  技術的保護手段の回避(技術的保護手段に用いられている信号の除去又は改変(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く。) を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにす ることをいう。第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りなが ら行う場合
三  著作権を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきものを含む。)を受信して行う デジタル方式の録音又は録画を、その事実を知りながら行う場合
2  私的使用を目的として、デジタル方式の録音又は録画の機能を有する機器(放送の業務のための特別の性能その他の私的使用に通常供されない特別の性能を有 するもの及び録音機能付きの電話機その他の本来の機能に附属する機能として録音又は録画の機能を有するものを除く。)であつて政令で定めるものにより、当 該機器によるデジタル方式の録音又は録画の用に供される記録媒体であつて政令で定めるものに録音又は録画を行う者は、相当な額の補償金を著作権者に支払わ なければならない。


問題となるのは,

「その使用する者が複製することができる」

という規定の意味ですが,これは,法律的な意味を持つといえ,

「その使用する者」それ自身に留まらず,手足となる者を用いることも含むと解釈されます。

当たり前ですが,弟・妹に小遣いを与えてスキャンさせてもいいと同じことで,本人と同視できる者を事実上使ってもよいということになります。



同社の説明によると,

「裁断後、スキャンした書籍は、そのまま廃棄処分致します。」

とあります,また,サービスに比して,かなり安いので,

私的使用の主張は,認められる余地もかなり大きいと判断されます。

(ただし,一般的には,かなり難しい主張の一つです)。



自力でやるのは,かなり大変です。

かなり魅力的なサービスです。



本の流通業界は,かなり複雑で多人数の方が関わっています。そのため,システムをいきなり変更することは難しいかもしれません。

(本屋がサービスで,電子版をつければいいのでは・・・)。



本は,実は,書き込みが重要だったりします。自分の本を気軽にスキャン(電子化)できるようになるのは,極めていいですね。

(廃棄されるのが少し困るが・・・)。



業界が動かないならば,自分でするしかないのです。



同社は,定価5000円までと書いていますが,5000円ならば,結構な専門書でもいけます。


電子書籍化のシステムは,いきなりに動かなくても,本を裁断機を使わずに,バラバラにすぐできるようになるという形態で,少しづつ動いていくとよいと思います。



自分で電子化の最大な難点は,その面倒さです。



仮に,私的使用の範囲外を主張されたのであれば,業界についてのシステムにまで言及していくことが必要になるでしょう。



その際,

補助参加人

を集い,多数の消費者を巻き込むのも面白いかもしれません。



このように世の中が動くとき,

弁護士/弁理士の使い途

も,あるのではないかという記事と思いました。

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H22.6.23現在のコメント

「私的使用」
に,業者を使ってはいけないという
規定はありません。

消費者が,私的使用目的で,
コピーをすることは許されます。


データの扱い如何等は問題となりますが,

きちんとした法的見解にしたがって
進めれば問題も乗り越えることができるのではないかと
思います。


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