2010年7月3日土曜日

奥様のための「特許」権

奥様のための「特許」権

・蒸しパンおよびその製造方法
特許とは,発明です。

若干ふつうの人からは,縁遠いとも思われるかもしれません。

そうでもない一例を。


取り上げたのは,

蒸しパンおよびその製造方法(特許第3408209号)

です。

・特許公報の見方

特許の中身は,
特許公報
によって決まります。

差し当たり重要なのは,

・・出願日,公開日,登録日

・・出願番号,公開番号,登録番号

・・特許請求の範囲

です。


特に,具体例の実施例に目が向きがちですが,

特許請求の範囲

が重要です。

基本は,この
特許請求の範囲
に入っているかいないかで権利の範囲が決まります。


・特許請求の範囲

【請求項1】 少なくとも小麦粉、糖類、液卵、化学膨張剤および水を撹拌した生地を蒸成することからなる蒸しパンの製造方法において、前記生地に前記液卵とは別に卵白を液状卵白として100~160%添加するとともに、泡立てないように撹拌することを特徴とする蒸しパンの製造方法。
【請求項2】 前記生地に乳化剤を添加しないことを特徴とする請求項1の蒸しパンの製造方法。

【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかの方法で製造された蒸しパン。


請求項とは,簡単にいって
それごとに権利があるという固まりです。

本特許には,13個の請求項があります。
請求項2以降は,
全て請求項1を前提にして何かの要素を追加していったものです(厳密には請求項13だけが製造方法でなく,その製造方法でできた蒸しパンそのもの)


請求項(クレームといいます)
の一つ一つに全て要件が入っていて初めて(構成要件充当といいます)

特許権を侵害した

というのが基本の考えです。


請求項1を分節してみましょう。

A:少なくとも小麦粉、糖類、液卵、化学膨張剤および水を撹拌した生地を蒸成することからなる蒸しパンの製造方法において、

B:前記生地に前記液卵とは別に

C:卵白を液状卵白として

D:100~160%添加するとともに、

E:泡立てないように撹拌する

F:ことを特徴とする蒸しパンの製造方法。

例えば,液卵と卵白を分けていなければ,
Bの構成要件を欠いていますので,この製造方法は,
例え同じ蒸しパンができたとしても,
本特許の侵害とはなりません。


卵を使わなければ,そもそもA〜Eがない
といえます。

このような争いとなります。



・特許の検索

一番ポピュラーなのが,

特許電子図書館
http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl

です。

特許・実用検索の

公報テキスト検索
で調べるのが,取っ付きやすい。


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