2010年7月22日木曜日

商標:商標としての使用:商品の形態として使用されている場合「解釈」

商標:商標としての使用:商品の形態として使用されている場合「解釈」

知財高裁平成22年6月28日判決(平成21年(行ケ)第10385号審決取消請求事件(商標))


「商標が有する自他識別機能・出所表示機能とは,商標が付された商品・役務が特定の事業者によって製造販売提供等されたものであると需用者に認識させる機能をいうと解されるところ,ある商標が商品の形態を示すものとして採用されている場合であっても,需用者が当該形態の商品について特定の出所に係る商品であると認識するのであれば,その形態,すなわち商標が出所を表示しているということになるから,ある商標が商品名・製造者ではなく商品の形態として使用されている場合であっても,その商標が自他識別機能・出所表示機能を有しないということにはならないというべきである。」

「かかる見地から本件を見ると,前記認定のとおり,「バイオ形態」は被告が研究開発した人工歯の一形態であることに加え,「バイオ形態」を意味する英語である「Bio Form」の「Bio」の語をタブルクォーテーションマーク(“”)で囲むことにより強調して表記されていることに照らすと,使用商品1及び2の各包装箱に表示された「Bio」の文字は,使用商品1及び2が人工歯の様々な形態のうち「バイオ」形態を採用していることを示すのみならず,当該商品を他の商品から識別し,あるいは商品の出所を表示するための標識としても使用されていると認めるのが相当である。」


「したがって,被告は本件商標を商標として使用していないとの原告の主張は採用することができない。」

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縮小版

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ある商標が商品名・製造者ではなく商品の形態として使用されている場合でも,「商標としての使用」に当たる。
つまり,
「商標が有する自他識別機能・出所表示機能とは,商標が付された商品・役務が特定の事業者によって製造販売提供等されたものであると需用者に認識させる機能をいうと解されるところ,ある商標が商品の形態を示すものとして採用されている場合であっても,需用者が当該形態の商品について特定の出所に係る商品であると認識するのであれば,その形態,すなわち商標が出所を表示しているということになるから,ある商標が商品名・製造者ではなく商品の形態として使用されている場合であっても,その商標が自他識別機能・出所表示機能を有しないということにはならないというべきである。」(知財高裁平成22年6月28日判決(平成21年(行ケ)第10385号審決取消請求事件(商標)))

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H22.7.22現在のコメント

不使用取消審判の事案であるが,
「商標としての使用」についての解釈を示していますので,取り上げました。

縮小版は,準備書面にコピペできるように作っていますが,
これは,余り使わないかもしれませんね。

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