2010年7月29日木曜日

判例のまとめ:既存のものの不満点,事実と評価,私のスタンス

なぜ自分で判例をまとめることにしたかの理由です。

・既存のものの不満

判例をまとめているのは,大手から個人のブログまで沢山あります。

これらは,こういう判例があると
見つける分には良いです。

しかし,
高いデータベースのものも含めて
本当に仕事で使う場合には,
原文から自分で抜粋しなければなりません。


判例のまとめもされているのが多いですが,
原文とは表現が異なったり,
そもそもポイントが的外れであったりします。

判例のまとめについては,どれも使えません。

自分で原文から,引用作業をしなければなりません。

二度手間ですから,判例のまとめなんか一切見ないぐらいです。


ひどいのになると,
ブログでよくありますが,判決を紹介しているにも
関わらず,原文を探せないのもあります。


・事実と評価

この使えない原因は,はっきりしています。

判決原文が示した「事実」と,
まとめるのに必要な「評価(主張・意見)」

が完全に区別されていないからです。

ここでいう「評価」
とは,まとめるために必要な接続詞等も含む極めて広い概念です。
判決原文に示された文言・表現,言葉遣い等以外の一切
を言います。



・私の判例のまとめスタイル

そこで,スタイルを決めました。


・・原文の抜粋

まず元となる原文をそのまま載せることにしました。
これで,まとめる前の原文を示すことができます。
本当なら不格好でも判決原文を,全文・全部そのまま載せた方がいいのですが,

一応,人に示すという場ですので,次のまとめに重要と考えた箇所を
抜粋しています。
(その判例の重要ポイントという意味ではない)


・・縮小版

ここは,基本は,当事者の立場から,
準備書面なり意見書なり審判申立書なり
法律文書を書くときに,その使われ方を想定して
そのままコピペ出来るように
まとめています。


原文と異なる接続詞等を使う場合には,
「」で区切って繋げていき,
どこからどこまでが,原文が示した言葉なのかを
完全に「評価」とは区別しました。

仮に,分からない,まとめ方がおかしいという場合は,
上の原文を見ればいいということになります。


また判例の引用に必須な判決の特定を()で示して,
そのままコピペができるようにしました。
ここが分かれているまとめは意味がありませんので。



・・現在のコメント

これは,まとめたときの日付を入れています。
知財高裁がひっくり返る場合もありますので。
極力フォローはしたいと思います。

ここでは判例の評価,特に批判は極力書きません。
私如きが批判をしても裁判所等には何ら影響がないからです。

でき得るのであれば,
極めて有力な学者等がいっている場合には紹介はするかもしれません
(上告受理等には役に立つ)。


ただし,裁判所,特に最高裁でも一見矛盾しているような
判例を出すこともあります(知財高裁もその部類と私自身は考えています)

この場合には無理にでも,統一的な解釈ができないかを考えます。

最高裁判例には矛盾はない!

というのが,簡単には判例を批判できない(批判しても意味がない)
実務家の対応と考えるからです。


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