2010年7月22日木曜日

特許:訂正の可否(構成の付加)「解釈」

特許:訂正の可否(構成の付加)「解釈」

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知財高裁平成22年4月27日判決(平成21年(行ケ)第10326号審決取消請求事件)


「特許請求の範囲の記載において「構成」が付加された場合,付加された後の発明の技術的範囲は,付加される前の発明の技術的範囲と比較して縮小するか又は明りょうになることは,説明を要するまでもない。本件において,本件訂正後発明2記載の特許請求の範囲に属するマッサージ機は,構成アないし構成オのすべてを具備するものに限定される。本件訂正前発明2では,何らの限定がされていなかったものに対して,本件訂正後発明2では,「施療子(14)を移動させた後,前記操作装置(40)への所定の操作を施すと,その所定の操作が行われたときの前記施療子(14)の位置を基準位置として検出する,マッサージ機において,」との構成を有するものに限定されたのであるから,これに伴って,その技術的範囲が縮小するか又は明りょうになることは,当然である。」

「使用者(ユーザ)にとって,本件訂正後発明2の構成ウを選択することによって,構成エで示す機能を選択しないことがあり得ることは,本件訂正後発明2において,構成エを具備しないマッサージ機が,発明の技術的範囲に含まれること,すなわち,技術範囲が拡大することを意味するものではない。」

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縮小版

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以上を踏まえれば,
本件訂正後発明は,本件訂正前発明に対して,

との構成が付加されたものであるといえる。

「特許請求の範囲の記載において「構成」が付加された場合,付加された後の発明の技術的範囲は,付加される前の発明の技術的範囲と比較して縮小するか又は明りょうになることは,説明を要するまでもない。」(知財高裁平成22年4月27日判決(平成21年(行ケ)第10326号審決取消請求事件))。

したがって,本件訂正が正当であることは自明である。

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H22.7.22現在のコメント

準備書面でも,
自明な論理については別に判例を引用する必要はないのですが,
説得力の問題として準備しておくと楽です。

自明の論理を調べなければならない手間を省く意味もあります。


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