2010年7月4日日曜日

「特許出願中!」

「特許出願中!」

よくある表示です。
宣伝に使われる場合が多いです。

特許を扱っている仕事をしていると,
これだけだったら,

ああ、そう。

ぐらいの感想です。

おお!スゲー!

とは,いきなりには思いません。

それは,

「特許出願中!」

という,専門用語(?)の範疇をよく知っているからです。



・出願日,公開日,登録日

特許は,権利を得ようとしたとき,特許庁に出願します。

日本の場合,発明の先決ではなく,出願の先決で,権利者が決まります。

そのため,出願日は,大変重要で,
特許の存続期間(出願日から20年)
新規性・進歩性の基準日
等の基準日となります。

公開日は,このような特許が出願されたよ!
と公になった日です。
特許が後に登録が認められなくても,
公開されれば,二度と同じ特許は取れません。

登録日は,権利の発生日です。この日から権利者としての権利が行使できます(損害賠償等)。



出願以降,完全に権利が取れないと確定するまで,

「特許出願中」

という表示は,全く嘘でもない,正しいのです。



・出願番号,公開番号,登録番号

特許では,出願,公開,登録の段階で全て固有の番号が,付きます。


この番号は,特許権が,どのような内容か,権利者は誰か,出願経過はどうなっているか,無効事由はないか等調べるため(ひっくるめて「技術調査」といいます)の重要な手掛かりとなります。

単に「特許出願中!」という表示だけでは,

会社の名前(これも別のものが権利者ということもある),説明内容等から,
「この特許のことであろう」
と推測しなければならないということになります。


また,(出願・公開)番号がついていても権利がある(登録された)とは限らないといえます。


・極端なことをいえば

極端なことをいえば,

…最初から,そのような特許はとれないとわかっていても,
出願は可能です。出願番号も,つきます。

…この場合でも,手続が完全に終わるまで「特許出願中!」という表示が可能です。


…また,そのような特許が出願されたということで公開され,公開特許公報という文書が作成されます。正式な書面がある!と言われれば何ら嘘でもありません。

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