2010年8月25日水曜日

日本学術会議,「ホメオパシー」についての会長談話

前に書いたホメオパシーが,また,話題になっています。

偽科学を題材に…対処はとても難しい。


日本学術会議が,会長談話を出しました。

日本学術会議「ホメオパシー」についての会長談話

かなり慎重に書かれた文章ですが,
その趣旨は極めて明確です。


米国では1910年のフレクスナー報告に基づいて黎明期にあった西欧医学を基本に据え、科学的な事実を重視する医療改革を行う中で医学教育からホメオパシーを排除し、現在の質の高い医療が実現しました。
こうした過去の歴史を知ってか知らずか、最近の日本ではこれまでほとんど表に出ることがなかったホメオパシーが医療関係者の間で急速に広がり、ホメオパシー施療者養成学校までができています。このことに対しては強い戸惑いを感じざるを得ません。




医療関係者で広がるというのは衝撃的です。


日本ではホメオパシーを信じる人はそれほど多くないのですが、今のうちに医療・歯科医療・獣医療現場からこれを排除する努力が行われなければ「自然に近い安全で有効な治療」という誤解が広がり、欧米と同様の深刻な事態に陥ることが懸念されます。そしてすべての関係者はホメオパシーのような非科学を排除して正しい科学を広める役割を果たさなくてはなりません。
最後にもう一度申しますが、ホメオパシーの治療効果は科学的に明確に否定されています。それを「効果がある」と称して治療に使用することは厳に慎むべき行為です。このことを多くの方にぜひご理解いただきたいと思います。



短いですが,極めて明確で強い意思表示をともなっています。

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