2010年9月16日木曜日

中高生のために:法廷傍聴は何を傍聴すればいい?

今日,裁判所で,刑事判決がありました。

終わった後,
法廷前でたむろする中学生が数人

どうやら,何をみれば,いいのかが分からなかったらしい。


・傍聴の方法

1. 民事より刑事

民事は,実質的な中身の議論は弁論準備ですることが多く,
弁論(いわゆる法廷でする)は,なにをしているか分からない場合が多いです。

民事の尋問も,
中身を分かっていないと,なんで質問をしているのかがよく分かりません。

それなので,傍聴するなら,

刑事

が適当です。


2. 複雑な事件より単純な事件を

複雑な事件は,一回で終わりません。

何回も,何人も尋問をしたりしますので,
これも,どういう人でなんのための尋問か分かりにくいといえます。

それなので,傍聴をするならば,
複雑な事件は,避けたほうがよいと思われます。


複雑とは,

一般的には,

殺人等人の生死がかかわる事件

否認事件(これは,始まらないと分からないが)

です。


傍聴するなら,事案としては単純な,

覚せい剤,大麻,シンナー等の単純使用・所持

交通違反,特にスピード違反(時々あります)

が適当です。


大阪地方裁判所の場合,
法廷前に,時間と被告人名,罪名のみが書かれ,
審理時間と,判決・新件・続行等と書かれています。

覚せい剤なら,
覚せい剤取締法違反
大麻なら,
大麻取締法違反
シンナーなら,
毒物及び劇物取締法違反
交通違反なら
道路交通法違反

と書かれています。


3. 覚せい剤・大麻の新件を

覚せい剤取締法違反,大麻取締法違反
の場合,

否認していなければ,

一回で判決前までの審理がすべて終わるのが普通です。


人定質問(裁判官),
起訴状朗読(検察官),
起訴状認否(被告人,弁護人),
冒頭陳述(検察官),

甲乙号証提出(証拠提出)(検察官)
要旨の告知

証拠の認否(弁護人),
弁号証提出(証拠提出)(弁護人)
証拠の認否(検察官)
要旨の告知(弁護人,最近はよくある)

情状証人(尋問)
被告人質問

論告・求刑(検察官)
弁論(弁護人)

という一連の手続が,

一日(新件という手続の中)で,
終わる

というのが,一般的な流れです。


法廷傍聴は,中身をみるというよりは,
手続を,理解することが重要ですから,


法廷傍聴は,

刑事,大麻か覚せい剤取締法違反の新件

がいいということになります。


たまに,
即決手続
といって,
その日のうちに,判決までいくばあいもあります。


裁判官もわりと
個性のある人もおおく,
スリリング
(当人はヒヤヒヤするが)
です。



ぜひ生をみてもらいたい
と思いまして,書きました。


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