2010年12月13日月曜日

刑事:やはり,私選にすべきだ

久しぶりに,刑事の話題を。

私選か国選かというのは,割と議論になります。

私は,仕事内容については,あまりやっていることは変わらないとおもいますので,ひとまず,ここは置きます。
国選と私選との違いで,ひとつ重要な問題に遭遇しましたので,書いておきます。



国選は,いったん選任されれば,辞任は,できません。本人の解任もできません。
決めるのは,裁判所です。
この選任は自由,解任も自由というのは,とても大きな違いとなります。


簡単にいえば,国選弁護人があまりに頼りない場合,弁護人を解任してでもたとえば示談等で時間を稼ぐ必要がある場合でも,裁判所が解任を認めなければ裁判が進んでしまいます。

私選であれば,解任は自由ですので,仮に適当でないと判断されれば,解任ができます。弁護人必要事件であれば,あらたに私選を選任するか,国選の選任手続が必要となります。


弁護人の適性等に問題があるという場合だけではありません。時間を稼ぐことに一定の合理性があると考えられる場合,たとえば,示談が進んでいるなかで,もう少し時間があれば,示談ができそうだという場合,国選を一旦選任していれば,そのできそうな示談を考慮することなく,判決期日に至ることもあります。

弁護人や本人が時間を稼ぐことに一定の合理性があると考えても,裁判所は,そうは思わないばあいもあります。示談ができそうというのは,情状には反映されません。


私選には,弁護人を意のままに,選任・解任できる自由があります。あまり語られていないかもしれませんが,私選弁護の最も重要な要素の一つです。

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