2011年1月24日月曜日

著作権対策:日付,もっとも重要なものの一つ(2011-01-24 月:作成)

* 著作権対策:日付,もっとも重要なものの一つ(2011-01-24 月:作成)

著作権は,特許・実用新案,意匠,商標という特許庁に登録が必要な知的財産権とは,決定的に異なるところがあります。

著作権は,

創作性等を備えた瞬間に,当然に権利発生が認められる

という点です。


上記のいわゆる知財4権は,特許庁に出願を要する方式主義であることも大きいですが,権利発生は,登録がされたときに発生する点がもっとも違う点です。


著作権の場合は,何時に権利が発生したかは,誰にも明らかにならなくても権利行使が可能ということになります。


ある著作物がある場合,別に同じものがある。

この場合,可能性の問題としては,

 1 相手がパクッた
 2 自分がパクッた
 3 自分と相手とが,同時に同じものを作った

ということしか考えられません。


 著作権侵害は,3の場合には,問題となりません。著作権侵害は,他人の著作物に依拠したという依拠性が問題になるのです。

 ただ,本当に創作性がある著作物において,3という可能性は,普通考えらません。


 そのため,3の場合は,

どちらが先か?

ということがもっとも重要になってきます。

裁判は,証拠に基づき判断されますので,本当の「真実」とは一致しない場合もあります。相手の方が,先だったという証拠を出してきて,自分の方が後しか証拠を出せない場合,裁判では,自分がパクッた(2)とされることも,ありえます。


そのため,著作権対応には,日付がもっとも重要な要素の一つとなります。

具体的には,

プログラム著作物の場合では,
これは,開発ノート,ログ,logchangeメモ,プログラム上のコメント欄を手がかりにする必要があります。


難しいのは,創作性が備わった時点ですので,随時更新されるプログラムの場合には,何時の時点ということが,いちいちはっきりする必要があるということです。


一時,著作権の登録制度が流行りましたが,これとて,登録されたことが,権利を証明するものではありません。
その時点で,こういうものがあったということしか証明するものではなく,その時点で創作性があったとするものではなく,その後にどういう変更があったかも,一登録だけではできません。

これは,日付の主張立証をはっきりさせるという意味では重要な制度とはいえますが,日付対策は,基本は,

 自分でする必要があります。

弁護士を途中経過で利用することも,本当に著作物対策をするには,必要なことともいえます。

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