2011年1月5日水曜日

おせち料理と定期行為

正月早々,とても不愉快な事件が起こっています。


正月早々という言葉を使うこと自体,
正月という行事,お節に込められた日本人の思いが強くあります。

おせち料理を注文した場合,
おせち料理は,1月1日に食べる,特に朝から食べるというものですから,
これより遅くに配達されれば,
債務不履行となります。


債務には,この日付が守られなければ,債務の履行が意味がないというものがあります。
これを,民法では,定期行為といいます。
おせち料理は,その典型例といえます。

過ぎた段階で受け取り拒否も当然にできますし,金を払う必要もありません。


おせち料理は,一つ一つは,とても地味ですが,本気で作ると,とても手間がかかります。私も,ゴマメを,半日かけて炒りました。


おせち料理にかける日本人の思いは,普通気にかけるものです。
普段のスーパーでも,たとえば,野菜でも,
若干値段は高いが,品質や量については,ものすごく気を配っている感じを受けました。


一つ一つの手間と技術,材料の選別
日本人の正月への強い思いへの配慮
必ず守られなければ意味がない定期行為性


なかなか簡単にこれで儲けられるとは,私でも思わない,失敗が許されない難しい分野だとおもいます。



ただ,正月が台無しになったということで,商品代金の返還(これは債務不履行と認められれば固い)を越えて慰謝料等が認められるかは,結構難しい問題があります。

事例はあまりないとおもわれますが,食中毒の危険等も含めてすれば,認められるかもしれません(法律的にはかなり困難というのが通常の見解)。


裁判自体は,金額的にみて(慰謝料も認められてもそんなに高額はでない),費用倒れの可能性が高い事案といえます。集団的にするなり,裁判で事実を明らかにすることを目的(判決では会社名は実名が公開されます)とするのならば,意義はあるかもしれません。


感想としては,よくあれでGoサイン出したな
というものでしょうか。

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