2011年4月15日金曜日

石原都知事発言を検証する(2):資料は客観的に,意見はその妥当性を考える…パチンコの消費電力

石原都知事の発言は正しいのか?検証してみる…パチンコの電力消費量
の第2弾です。


意見の妥当性をかんがえるときは,

まず,その基となる事実の検証が必要です。
どのような資料に基づき,事実関係についてどのようなことを言っているかが重要です。

基となる事実がいい加減だったり,資料に客観性がなければ,それを根拠とする意見は信用されません。


そのため,先ほどの検証でも,数字が問題となる場合は,なるだけ客観的に,出来る限り大げさにならないように控えめに算定してみました。特に相手に有利になるように控えめにすることが自分の意見の正しさを主張する場合にはいい方法だとおもいます。
準備書面の主張でもすることがありますね。


http://www.asyura2.com/10/hihyo11/msg/728.html
にあるコメントです。
パチンコの消費電力の考え方
1台のパチンコ台は160wh~200wh消費する多分これは、最高に消費したときだと思われる。
 これを裏付ける根拠は、中古のパチンコ台を買うと24V6.5A程度のDCのアダプターが付属で対trくる。
アダプターの変換効率を考えて24v×7=168W・・・約170W(最大で)
これが200台有る店を考えると170×200=34kwh・・・”たいしたこと無いじゃん”と思うかもしれないが。
パチンコは屋外でするものじゃないので”34kwh”分冷やさなきゃいけません!
冷房の効率て物があるので”34kwh”冷やそうとしたら”50kwh”の電力が必要
じゃあ34kwh+50kwh=84kwhが正解なのかと言うと違う・・・・人の発熱も考える
60Wの電球と同じ発熱が人間のものと同じらしい・・・100人お客が入ると12kwhの発熱量
これを除去するために20kwhの冷房電力が・・・”20kwh+84kwh”???
照明とか玉を搬送する機械の分が無いですねー、あと、制御するためのコンピューター、監視モニター、これらはみんな建物の中です。
当然、その消費電力分は冷やさなきゃいけません・・・パチンコ台の単体の消費電力にだまされてはだめです。
このざっくりした試算は、あくまでも店内を外気温と同じにするためです。
外気温が30度のときに中も30度するため・・・店内の温度が30度・・・考えるだけでいやになりますね。
200台規模のパチンコ屋さんは多分外気温30度のときは400kwh以上の電力を消費するはずです。

このサイトは,事実を論ずるには,はっきりいえば余りあてにはなるものではありません。

しかし,事実を元にした意見の妥当性を論じるばあい,特に,上の指摘はとても重要と考えられます。
この意見は,中古パチンコ屋の実際に買ったときを紹介しているので,
この部分のエビダンスがあれば,より説得力がでると考えられます。

また,
冷房効率の数字の根拠,
60W電球が人間発熱と同じとする根拠,
外気温から何度下げるために必要な消費電力の根拠等
があれば,かなり明確な論理がみえてくるはずです。

残念ながら,この根拠が不足するので,言いぱなしといわれるおそれはあります。
ただし,これは,一般的な数字を論ずるだけであれば,仮定的な数字を置くことが可能です。
ちょっと私の範疇を越えていますのでできかねますが,専門の人なら,結構容易に資料がでてくるのではないでしょうか。


いずれにしても,このコメントで重要なのは,
 台単体消費電力で考えるのはダメであるとの指摘
 台があり,人があり,機械があり,それを外気温と同じにするだけでなく,
 さらに快適な店内にするために必要な「空調」を考える必要がある
という指摘です。

極めて説得力がある論理です。

そして今回の件では,パチンコ店,東電分の消費電力については,
当事者的な公益的な団体としての一級資料が出ています。

つまり,

「2009年度 ホールにおける電気使用量等調査」結果(概要)
(平成22年12月28日付)(全日本遊技事業協同組合連合会作成)
http://www.zennichiyuren.or.jp/assets/files/news/201101/2009_denki_a.pdf
によると,東電分は,

1,515,507,729kWh
つまり,15億1550万7729kWh/年
です。

自販機の場合は,東電分というのが見当たりませんでしたが,これはバッチリ東電分です。



台の1台あたりが不明だろうと,空調の問題を考えなければならないであろうが,
実は関係がないことになります。

台も機械も空調も含めて,
15億1550万7729kWh/年
です。


東電分全体として,15億1550万7729kWh/年であることは,極めて強固な事実として現れています。
後は,これを,営業時間を何時間とするか(条例によるので地域毎に異なる),1年の営業日数を幾日にするか(当然店によって異なる)かを加減をみながら瞬間を出すに向かって検証していけば足ります。


逆の場合です,台数等から,全体の消費電力を出す場合です。
先ほどの検証(1)では,

……………………………………………………
H230414現在のコメント from http://www.facebook.com/bengoshi.benrishi

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110412-OYT1T00095.htm
↑に気になることが,パチンコ業界で一番電力をくうのは,空調といわれています。

「リンク」には,台は,24V/台とあります(http://www.facebook.com/l.php?u=http%3A%2F%2Fnamuu576.blog119.fc2.com%2Fblog-entry-196.html&h=40694)。アンペアが分からないのでwは出ないのですが,W=A×Vですから,アンペアを仮に10Aとすると,台数を掛ければ大体算定できるでしょうか。
台数は,(ちなみに,台数は,約450万台 http://www.nichiyukyo.or.jp/condition/count.php)です。
24×10×450万台=108万kW,
24時間なら,さらに×24で,2592万kWh/日でしょうか。大体東電分は1/5で計算すると,大きくは間違い無いようです。
そうすると,約500万kWh/日,大体石原都知事の数字に近づきますが,計算まちがっていますかね?

……………………………………………………
と書きました。

東電の管轄も考えないといけませんが,東京,関東についての台数については,これも超一級資料があります。

全国遊技場店舗数及び機械台数(警察庁発表)

http://www.zennichiyuren.or.jp/material/report.html/tenpoindex 
からクリックして入れる

平成22年度 遊技場店舗数、遊技台数一覧表
~店舗数は12,479軒、遊技機台数は4,554,430台~
遊技場店舗数、機械台数一覧表
平成22年12月31日現在

http://www.zennichiyuren.or.jp/material/report.html/tenpoindex/409
です。



東京は,
1,133店舗 台数合計348,404台
東京を除く関東では,
3,624店舗 台数合計1,283,376台
です。

言うまでもないですが,台設置には警察の許可が必要ですから,
合法店舗であれば,かなり正確に数字に信用性があります。
合計約150万台ですから(これも控えめにするのが正しい言い方です),
上記の数字は,一台あたりのW数は高めだが,東電分の台数を1/5に控えめに計算していることになります。

試しに,170W,約150万台で計算すると,

25.5万kW(これは瞬間の単位です)
×24h(1日で)で,
612万kWh/日
となります。

これは台だけで計算したばあいです。
つまり,台が発する熱,人がいることの熱,外気温より低くするために快適にするための熱を下げる「空調」電力が必要になります。つまり,更に上記コメントの指摘である空調が上乗せされることになります。
倍でもおかしくない感じですね。

なぜか,全体の消費電力(台も空調も機械も含まれているはず?)から逆算するよりかなり多めになりますね。

石原都知事は,
1年分と1日分とを取り違えています(めちゃめちゃ少なく言っています)。これはかなり結論に影響を与えますが,言わんとしている意見は多すぎるという意見なので少なめの数字でも多すぎるというのであれば,全然問題になりません。

kwとkwhを取り違えていますが,実は,これは大した誤りではありません。
1年あたりといっていますので,kWは,当然「kWh」であることは当たり前です。これは言葉の解釈の問題です。

ちなみに準備書面では,このような主張がされれば,
それに対する反論は,相手方によってなされます。

さあ,次は,パチンコ業界の反論です。
反論が楽しみです。

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