2012年3月21日水曜日

未成年者の取消権…アメーバビグの未成年規制

アメーバビグで,
15歳以下の大幅な制限が告知されました。

15歳以下は,ほとんど何もできなくなる大幅な制限となります。

規制理由としては,色々ありますが,
法律的な観点での問題点に絞って書きます。

法律的な重要な観点として,未成年者の取消権の存在があります。親権者の同意がない未成年者の法律行為は取消権があります(民法5条1項本文)。
この取消権は,法律上最強の取消権の一つです。アメーバ上では,規約で規制していますが,取消権自体を規約で制限することはできません。要件に該当すれば適用される強行法規となります。

アメーバピグでは,課金制度があり,仮想空間上のアイテム等を購入するために,お金が動きます。クレジット契約であったり,Webマネーが絡んだり,色々ですが,とにかく,そこには,未成年者との法律行為があります。課金をせずにといっても,安易に課金制度に踏み込めるシステムとなっていることは間違いありません。

もちろん,取消権を免れるために,
ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。」(民法5条1項ただし書き)
第一項の規定にかかわらず、法定代理人が目的を定めて処分を許した財産は、その目的の範囲内において、未成年者が自由に処分することができる。目的を定めないで処分を許した財産を処分するときも、同様とする。」(民法5条3項)
などの規定を利用することも可能かもしれませんが,この要件が認められなければ取消権が発生するという(経営者側に)リスクがあることになります。





なお,規約違反はともかく,親のクレジットカードを利用して課金した場合には,適用がないことになります(要件論的には親の同意があったとか,処分許可財産対象となるとかでしょうか)。


また,アカウントを取る際に,携帯電話の認証が必要となっていますが(H240321現在),この携帯電話認証の対象が,親の名義であれば,元々,親との契約であるということになり,より,適用を免れやすくなるといえます。


いずれにしても,一般的には,未成年者を相手とする取引は避けるのが企業,経営者の法律的にも正しい論理です。この観点から考えると,一般的に特に15歳以下に大幅な制限を設けるのも,一つの正しい選択と考えます。








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