2012年7月27日金曜日

定義の希薄化,定義のすり替えに注意を(H240727改題)

たまには、書こうと。


http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201204270053.html

広島市南区の皆実高で24、25日にあった奨学金の説明会で、50代の男性教諭が奨学金の活用を勧める際、「消費者金融は、返済できないと男子は臓器を売って、女子は体を売ってでも返せ、となりかねない」と発言していたことが26日、分かった。同校は「事実に基づかず誤解を与えかねない」として参加生徒全員に謝罪した。


同校は26日に外部の指摘で事実を把握した。平盛吉昭校長は「誤解を与えかねず、生徒には嫌な思いをさせて申し訳ない」と説明。近く全生徒の保護者にも文書で謝罪する。


事実に基づかないと、
なぜ言い切れるのか、とても疑問です。特定業者に対する表現でもなく名誉毀損にもなりません。

もともと、サラ金地獄と、私の子供の頃にいわれ、今は、大きくなったサラ金業者のところでも、一家心中などが身近にありました。

いつのまにか、消費者金融などと名前を変え、イメージの変換を狙っているのでしょうが、消費者金融は、この先生が言っているようなことは一切しないと言い切ることこそがウソです。

ねずみ講が・・・
朝鮮民主主義人民共和国が・・・

別にイメージUpに気を使う必要はありません。

金利の教育、
取り立ての怖さ
を知らないまま、
安易に金を借りる風潮がよいという教育よりは、極端な例、しかし、皆無ではない例を挙げるのは教育的効果としても、

私は、いいとおもいます。

力に負けて理不尽でも謝る必要がある。そんな影響こそ悪影響ですね。

と私はおもいます。
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H240430追記

こういうのは,
いつのまにか変わっていっている
よくある問題のすり替えというのが注意が必要です。


たとえば,
あれは,ヤミ金で,消費者金融ではない!
あれは,似非同和である,
あれは,マルチではない
あれは,共産党ではない

色々あります。

共産党の例とか,ものすごく分かりやすいですね。

ソ連邦が崩壊したとき,
共産党を標榜していたところは,
口々に,あれは本来の共産党ではなかったのだ!
というのが,かなり良く出ていました。
時代が下り,私の子供なんかは,ソ連邦の存在さえ知らない時代になりました。違うところを見つけて強調しますので,違うんだな!とおもってしまうところも問題があるところです。

マルチ商法というのも,
最初は,ねずみ講と言われていました。
法律の定め方も悪かったですが,
私のところは,ねずみ講ではない!ねずみ講なんていうのは名誉毀損だ!という言い方も,かなりありました。

この記事でも問題なのは,
なぜか,消費者金融という言葉の定義が勝手に変えられて,または,新たに作って,
消費者金融とは,先生の言うようなことはしないものということになり,
消費者金融はしないにもかかわらず,事実無根だ!
といっていることです。

この先生の言っていることは,勝手に変えられた・新しい定義で言っていないことは間違いありません。一般的な「消費者金融」という意味でとらえるべきです。もちろん,消費者を対象にするのですから,それには,ヤミ金も入ります。自分は,ヤミ金だ!という金融業者はいないわけです。

もっといえば,先生のいう「消費者金融」の定義は,意識はしていないとおもいますが,違法行動をするような「消費者金融」という形で定義されているといってもよい。

にも関わらず,「消費者金融」というのは,こういうものなのに,という後付の定義を利用して,事実無根だ!
ということを言った勢力がいるということです。

教育的観点からみても,撤回する必要はありません。子供は,こういうの敏感で,しかも,鋭いです。正当なことを力で押さえつけられる,それを見せつけられる現場をみることになります。

現実はそのようなことも多いです。しかし,社会に出てから見せつけられる場合と,まさに教育の場でみせられるとのは,私は違うとおもいます。

青い正義をなくしてもよいか?
現実を常に見せつけるのが,いいのか?

答えを私自身でも出すことはできませんが,少なくとも,この問題では(H240726追記)むごい現実,甘くない現実をそのまま見せる必要はないのではないかと思っています。

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H240726追記

大津・いじめ事件では,これを書いているのと同じ思考が働いているのが見え隠れします。

いじめを撲滅しよう!いじめは絶対許さない!

としながら,

「いじめ」ではない。遊びである。
「いじめ」ではない。喧嘩である。
「いじめ」はない。気づかなかった。

という「いじめ」の定義にあたらないとして,問題を解決しようとしない対応です。

悪い言霊思考といえるでしょうか。
「いじめ」に該当するものがなければ「いじめ」はない!

書いていて,

軍隊をなくせ!思考にも似ているものとおもってきました。

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H240727追記


牧太郎の大きな声では言えないが…:集団ネットいじめ?

毎日新聞 2012年07月24日 東京夕刊

「匿名を盾にして集団で個人を辱める掲示板こそ、日常的に「いじめ」を繰り返す集団リンチではあるまいか?」

http://mainichi.jp/opinion/news/20120724dde012070016000c.html


その論には,極めて異論があり,公のネット上の議論では耐えられない論法を使っています。「匿名を盾にするネット掲示板」を敵視する大手マスコミですが,毎日新聞という大きな盾を使って自己を権威付け,あたかも,自己の論に正当性があるかのように振る舞う,最近はやりの「権威」からのネット叩きです。

ここで問題にするのは,「いじめ」の定義です。正当な言論も一緒くたにして,ネット上の言論を否定するのは,これこそ,ここで問題にしている定義の希薄化,定義のすり替えです。

「いじめ」,今回のは,明らかに犯罪行為を含みます。明らかな犯罪行為たる「いじめ」を,ネット上の「言論」を「いじめ」として同質化しようとする卑劣ともいってよい言論と考えます。

ネットで問題にする犯罪行為にあたる「誹謗中傷」は,それとは別に捜査されるなり(実は,かなりされている),損害賠償の対象とすればよい。

そして,ネットでは,単なる誹謗中傷は,スルーされたり,叩かれたりして,重要視されないことは,その性格上,明らかです。
匿名,匿名というが,「権威」からの叩かれない言論,毎日新聞の紙面として載るということから影響力ある言論の方が,はるかに問題があると考えます。
おそらく,この論,毎日新聞に載っているからこそ,いいようなものを,匿名で,ネット上で主張してごらんなさい。

大いに叩かれるか,一言,「アホか」で終わってしまうんじゃないでしょうかw

匿名の言論は,デメリットはもちろんあります。しかし,メリットとしては,権威も何も通じない純粋言論の勝負という側面は,とても大きな革新的ともいえる変化です。

この論,たとえば,自分の経験を出して,
半世紀で「いじめの質」が変わった。」
と書いています。


なにも客観的なものではありません。統計的には,少年犯罪は減少しております。むしろ,「最近は,全般的に高年齢化が進み,特に,60歳以上の者の構成比は,昭和56年には3.3%(1 万3,710人)であったのが,平成22年には,21.3%(6 万8,754人)まで上昇し,65歳以上の高齢者が14.9%(4 万8,162人)を占めている。」(H23犯罪白書p2)のです。


また,統計的には,凶悪犯罪は,成年の方が発生率は高い(7-2-1-1-7表 少年・若年者による一般刑法犯 検挙人員・少年比・若年者比(罪名別)(p43))。


平成23年犯罪白書
1-1-1-5図 一般刑法犯 検挙人員の年齢層別構成比の推移

7-2-1-1-7表 少年・若年者による一般刑法犯 検挙人員・少年比・若年者比(罪名別)(p43)

(多分)権威がある毎日新聞に載せながら,客観的な資料とは異なる見解を述べるのならば,その根拠が必要でしょう。自己の経験のみに基づく愚論です。

犯罪は「いじめ」ではない!
から,「質が変わった」というのは,おかしくないともでもいうでしょうか。それこそ,ここで問題にしていることが該当します。

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