2012年5月22日火曜日

分かりやすく書く!「商標権」侵害:商標としての使用でなければならぬ

商標権,
「ブランド」とか「ネーミング」とかいえばわかりやすいでしょうか。

特許庁に登録がされれば,独占でき他人には禁止をもとめることができます。

しかし,
商標をとったからといって,その言葉なり文字なりが,いかなる場合にも使えなくなる
というわけではありません。


商標権侵害となるための「入り口論」といわれるのが,
「商標としての使用」
です。これが認められなければ,いくら似ているのを使っていても,もっといえば同じものを使っていても,侵害とはなりません。

逆に,誤って同じ商標を使ってしまったばあい,逃れるのは,これしかなく(厳密には違うが),重要です。

では,「商標としての使用」とは?

よく使われる有名判例の文言から,


「自他商品識別機能ないし出所表示機能を有する態様で使用する
行為」を商標としての使用という。

なんだかわかりにくいですね。

具体例を

http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/t_mark21/sankou2.pdf

古いのもあります。ポパイ事件のは今の判断からすると少しそのままでは通じにくいでしょうか(詳しく言うと、事件の特殊性が、商標としての使用に向いたともいえる事件です)。


業者がモノを売るばあいに,Webサイトをつくります。
このWebサイトに,商品の説明として,使います。
この場合は?


http://www.kimura-law.com/info-law/km01.html
「ホームページに商品又は役務と関連付けて商標を表示すれば、一般に、「商品又は役務に関する広告」か、「情報の提供」という役務について使用するものとなるから、商標法上の商標の使用となる(同旨・岡村久道、 近藤剛史「インターネットの法律実務」新日本法規208頁)。」


一般には,商品と関連づけて使用すると、
商標の使用を否定するのは難しくなります。

では,たとえば,単に説明するために使った
というのであれば。

これは、教科書には必ず出てくる商品としての使用の否定例(つまり、商標権侵害とならない)です。

実際には、どのような書きぶりか、どのような大きさか、量かなどが総合的に考慮されることになります(必ずしも法律的に正確には書いていない。分かりやすくです)。主観的に思っただけでは基本的にはダメとはいえます。

同じ商標を使ってしまった場合でも、
必ずしも、全面降伏をしなければならないということにはならないという事案もあります。

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