2012年7月25日水曜日

意匠と刑事事件:マスコミの程度が分かる記事


「特許庁に意匠登録された自動車大手「ホンダ」の純正カーマットの模造品を無断で販売し、同社の知的財産権を侵害したとして、埼玉県警が24日、韓国系輸出入総合商社「巨山ジャパン」(埼玉県川口市)の本社など数か所を意匠法違反容疑で捜索した。」


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120725-OYT1T00305.htm


「意匠権」とは、簡単にいえば、形・デザインを権利として登録するものです。


ここでいえば、「ホンダ」が登録した意匠権(具体的には、意匠公報)と、韓国系輸出入総合商社が、実際に販売していた侵害品との比較で判断されます。




知的財産権にも刑事罰がありますが、いずれも故意犯で、形状等がかなり似ているもので、無効事由が明らかにないものでないとなかなか刑事事件にまでもっていけません。


今回のは、件数的には、かなり珍しい部類だとおもいます。


この記事は,マスコミ関係は知財が弱いというのが分かる記事といえます。意匠公報と侵害品を載せれば、かなりいい記事になりますが、なぜ意匠権侵害となっているのかが、この記事だけでは全く分かりません。
警察発表を引き写しただけで,どのような意匠権が問題になり,(公報は,ネット上で簡単にとれます),どのような侵害品が問題になっているか(ネット上で確保できるでしょう)が何も分かりません。





事案としては,
おそらくデッドコピーに匹敵する酷似性があったものと考えられます(そうでないと警察は動かない)。


意匠の場合は、特許と違い、見た目です。細かい違いが実は重要(新規性、創作非容易性など)ということもありますが、見た目で判断されます。特許と比較すると、警察段階で動きやすいともいえるでしょうか。




最近、意匠が流行り気味です。
逆にいえば、いいデザインは登録しないと権利が守られないともいえます。不正競争防止法の意匠化とでもいえましょう。


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