2012年9月13日木曜日

法律問題の9割は弁護士を使わないで済む(9)「借用書」

法律問題の9割は弁護士を使わないで済む(9)「借用書」

法律問題を解決するとき、書面が問題が出てくる前にきっちりしていれば、とても楽です。弁護士を使わない!というのならば、節々で、きちっと書面を作成していくことが一番の対策となります。

1.「借用書」とはなんぞや?

「借用書」、長いと「金銭消費貸借契約書」
債権者への差し入れ型が「借用書」、契約型が後者になるでしょうか。

「確かに、金○○円を借り入れました。」
などとするのが、借用書です。法律的な効力としては、どちらも余り変わりがありません。

なぜ「借用書」という形式が多いかは、債権者側に立てば、よく分かります。普通、「借用書」は、返済が全て終わってから返してもらいます。返済が終わらないと債務者の手元にはなにもない。債権者の有利な立場をよりよくするためには、「借用書」の形が便利なのです。債務者側に立てば、借用書の写しを、契約時に、つまり、お金をもらったときにもらっておくことが大事です。

借用書には、
署名・押印
日付(年を忘れずに)
をつけます。

確かに貸したけれど、返してくれない!
という相談は、かなりあります。

しかし、裁判の場へ持って行くとなると(返さないのならば、そうするしかない)、何も書面がないと、かなり絶望的です。

せめて、市販のものでもいいので、貸すときには、書面を取りましょう。

2.印鑑のはなし

重要なのは、
その書面(借用書なり契約書なり)が、確かにその人が書いたと認められるようにすることです。

例を述べると、

◎ 全文自筆・押印あり
○ 全部ワープロ、でも印鑑は実印・印鑑証明付き
△ 全部ワープロ、印鑑は、文房具屋の認め印

となります。せめて署名は、自筆でさせることが重要です。
印鑑なしでも、自署のほうが効力が高いことが普通です。

印鑑は、その人の印鑑!ということが立証できて意味があります。

いや、そんなん押してないし!
と言われた時に、文房具屋の認め印では、それ以上の立証が不可能となります。

印鑑がないから無効だ!
日付が入っていなから無効だ!
とよくいわれますが、あるに越したことはありませんが、そうはなりません。

3. 結構よくある準消費貸借

前貸していたカネ、利息もあわせて、幾らにして借りたことにするわ。

(分けて貸していたカネを)まとめて、幾らにして書くわ


これは、法律的にいうと、「準消費貸借」契約といいます。
実際のところでは、かなりよくありますが、少なくとも、なぜ、今の貸金の金額となったかは、説明できるように資料を残しておくことが必要になります。もちろん、法外な利息をあわせてというのはできないことになります。




4. まとめ

弁護士を使わない!というのならば、最初が肝心です。
現実的には、どうしようもなくって来るというのが普通かもしれませんが、それは、弁護士の使い方としては、下手な使い方です。事前には完璧にはできない(それは未来を予想することでもあります)。そのために弁護士を使う必要があるともいえます。

現実は、そうではないのですが、
事前にやっておけば!というのがなくなれば、弁護士の役割はなくなっていくことになります。



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