2014年6月10日火曜日

読めない証拠:カルテ、自筆証書遺言、日記、実験ノート、外国語、古文書etc(一般向け)

証拠は、基本書証が大事になります。

証拠としては、生のものが証拠となりますが、その中には、読めないものがあります。

一般的には読めない場合は、それを解釈して、主張する必要があります。

リンク:字面から読み取る力・・・事実と評価の違い

リンク先でも書きましたが、なるだけすぐに読めない証拠をなくしていくことが、本当はいいのですが、逆に生の自筆の証拠は、それ自体強いともいえます。なくせないですね。


・カルテ
通常は、医師の忘備録的なものですので、とても読みにくい場合があります。字自体が読めない場合もありますが、状況を医師と患者だけが分かっていることは省かれて書かれますので、あとで読み直すと、他人からみると、なんて書いてあるか分からない、なぜいきなりそんなことが書いてあるのか分からない、そんなことも多いといえます。

専門用語や略語も多く、難しい部類の一つです。

・自筆証書遺言

公正証書遺言にすべきという一つの理由になるのが、自筆証書遺言の「自筆性」です。全文が自筆ですので、癖字だったり、そもそも、先に逝くことを思いながら書くものですので、ヘロヘロになっていたりします。

書いてあることの解釈について、「自筆」ゆえに、争いがあることもあります。


・日記、実験ノート
日記は、機械的に日々のことを書くものです。そのために、たとえば、離婚訴訟等にはとても役立ちます。特許事件でよく現れる「実験ノート」もその側面があります。


しかし、大体は自分だけ読めればよい、自分しか読まないことが普通ですので、これも、字が判別し難い場合が多い。

・外国語文献

外国語の場合は、法律的には少し特殊な扱いがされます。日本語の訳文をつけることが必要とされます。ただ、あくまで証拠となるのは、訳文ではなくナマの文献です。

そのために、そもそも訳文が間違って提出している場合は、それを指摘する必要があります。

・古文書
「古文書」は、たとえば、不正競争防止法や商標事案に、時折出てきます。

これも、かなり難しい部類です。意外と慣れれば読めるようにはなります。

漢文の場合は、書き下し文、現代語訳をつける必要も場合によってはあります。


読めない証拠の扱いとしては、

生の証拠
→判読すべき字句、文章
→判読作業
→一般的な日本語への翻訳的作業

という段階を踏む必要があります。


字を綺麗に書く習慣は、のちの人にも有用です(自戒を込めて)。

……………………………………………………