2014年10月31日金曜日

消えるボールペンの禁止とバックデート等(一般向け、企業向け)




最近、消えるボールペンが便利で流行っています。メモ等には便利ですが、特に契約書などの正式な文書には注意を要する文房具です。

1 「バックデート」とは

契約書の本来の作成日とは別の以前の日として作成することを契約書の「バックデート」とよく言われます。

法律的にいえば、口頭でも契約は成立します。その記載した(バックされた)日に、契約の中身を十分に話していたりされれば、実質的に、その日に、契約が成立したといえます。この場合は、契約書は、契約した中身を明確に書面化したという説明ができます。
この場合の「バックデート」は、厳密にいえば、「正当バックデート」といえる事案といえます。

問題となるのは、契約の中身が何も事前にないにもかかわらず、任意の前の日に契約日をずらすことがあります。これが普通いわれる、あまりよくない「本来的バックデート」です。
法律的にいっても、事前に口頭の契約(となる内容)が何もないのに、ある一定の理由(これはいろいろあります。)で、バックデートをすることになり、まず事実と違うということが最大の問題点となります。

たとえば、バックデートした日に、契約書に記載された法律がないとかとなると、契約自体の正当性がゆらぐこともあります。この「本来的バックデート」は、あまりしないほうがいいということになります。

2 消えるボールペンとの関係と企業向けの注意

消えるボールペンを使うと、バックデートをしていないにもかかわらず、

消えるボールペンだからバックデートされている!と言われる可能性があります。

バックデートにかぎらず、あとで書き加えた・削除した・訂正したと言われる可能性があることになります。


面倒ですが契約書に記載するときに、消えるものではないことを確認していくことが必要になる


契約書等で、こちらで書面を作るときには、こちら側で用意したボールペン(消えない)を使う。


社内的にも、消えないボールペンを使うように、消えるボールペンを使わないように徹底した社内教育をする必要がある。

ということになります。

3 消費者の立場から

消費者の立場としても注意をする必要があります。契約書を作成することは、一般的には、業者側の主導でされることになります。
残念ながら、悪質な業者もいます。契約書の写しも渡さないこともあります。
消えるボールペンを使われ、後で追加・修正・変更される可能性もないこともありません。

消費者の立場としても、上記の注意

消えるボールペンでないか確認する、
逆に)自分のボールペンを使うほうがよい、万が一に消えるボールペンかもしれないという意識を持つ

が妥当することになります。

便利は便利ですが、消えたらいけないものについて注意をする。
ということになります。

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